検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 最低希釈倍率 | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00350 |
麻疹 《NT》5F431-1430-023-151 5F431-1430-041-151 |
遠心
または
|
01
02 |
冷蔵
冷蔵 |
NT | 血清 4 倍 |
79 D012 11 免疫 |
10~15日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00350 |
麻疹 《NT》5F431-1430-023-151 5F431-1430-041-151 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
または
|
01
02 |
冷蔵
冷蔵 |
NT |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
血清 4 倍 |
79 D012 11 免疫 |
10~15日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:感染症免疫学的検査/ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)(1項目当たり)
- 実施料:79
- 診療報酬区分:D012 11
- 判断料区分:免疫学的検査
治療上必要な場合に行うものとし、同一検体で同一ウイルスに対する複数の測定方法を実施した場合は、所定点数のみ算定できます。
容器
臨床的意義
“はしか”の原因ウイルス。急性感染の診断にはHI法かEIA-IgM。
麻疹ウイルスは一般に「はしか」といわれる疾患の起因ウイルスでパラミクソウイルス群に属するRNAウイルスである。1954年に初めて分離された。
主に飛沫感染により伝播し、鼻、眼、上気道などの組織に感染したウイルスはそこで増殖し、種々の組織に到達した後そこでさらに増殖する。その後ウイルス血症を起こした後、感染リンパ球が全身に運ばれて上肢に発疹がおこり全身に広がる。潜伏期は約10日間で臨床症状は風疹と似ているが、麻疹の場合は前駆期に口腔粘膜にKoplik斑といわれる塩つぶを撒いたような斑点を認める。発熱ののち皮膚に発疹が現われ、徐々に消失する。
幼児期に感染し、終生免疫を獲得するが、ごくまれに感染数年後にスローウイルス感染症として亜急性硬化性全脳炎(SSPE)を発症することがある。2007年に本邦で流行があり問題になった。
【陽性を示す病態】
麻疹ウイルス感染症、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)、麻疹ウイルスワクチン接種