検査項目解説 掲載内容は、2022 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00322 |
ASO定量5E035-0000-023-062 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | IU/mL 200 以下 |
15 D012 1 免疫 |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00322 |
ASO定量5E035-0000-023-062 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
IU/mL 200 以下 |
15 D012 1 免疫 |
1~2日 |
備考
検体
- チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
参考
- チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:感染症免疫学的検査/抗ストレプトリジンO(ASO)半定量
- 実施料:15
- 診療報酬区分:D012 1
- 判断料区分:免疫学的検査
チャート

臨床的意義
溶連菌(A群β型溶血性連鎖球菌)毒素の中和抗体。溶連菌感染の診断に用いられる。
ストレプトリジンOは咽頭などに存在するグラム陽性球菌、Streptococcus pyogenesの産生する溶血素である。ASOはストレプトリジンO(SLO)に対する抗体価を測定する検査である。本菌を含む溶連菌(A群β溶血性連鎖球菌)に感染すると血清中にこの抗体が増加する。ASO価とは、この「毒素中和抗体」の力価をいう。
SLOは、強い溶血活性を示すため、適切な条件下で動物血球を作用させると溶血が起こるが、前もってSLOをASOで中和しておけば、これに動物血球を作用させても溶血は起こらない。このような性質を利用した毒性中和反応を用いて、ASO価測定を行い、溶連菌感染症(リウマチ熱、急性糸球体腎炎など)のスクリーニングが行われる。
ASO価は溶連菌感染後約1週間より上昇し、3~5週でピークに達し、3カ月ごろには元の値に戻る。このため咽頭培養で溶連菌が証明されなくても、ASO価上昇が起こることがあり、また、その逆の場合も起こり得る。また、単なる保菌者では上昇はみられないが、溶連菌感染症のすべてに上昇がみられるわけでもなく感度はおよそ80%といわれている。
【高値を示す病態】
溶連菌感染症(リウマチ熱、急性糸球体腎炎、猩紅熱、丹毒、急性扁桃腺炎、血管性紫斑病など)
[非特異的上昇として] ウイルス肝炎、閉塞性黄疸、ネフローゼ症候群、結核など
参考文献
堀 好恵, 他: 機器・試薬 20, 98, 1997.