WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 3 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

04821

尿中トランスフェリン

5C060-0000-001-062

尿
1

25

冷蔵凍結不可

LA(ラテックス凝集比濁法)

mg/g・Cr

1.0 以下

101

D001 9

尿便

2~3日

項目
コード
検査項目

04821

尿中トランスフェリン

5C060-0000-001-062

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
尿
1

25

冷蔵凍結不可

LA(ラテックス凝集比濁法)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/g・Cr

1.0 以下

101

D001 9

尿便

2~3日

診療報酬

  • 保険名称:尿中特殊物質定性定量検査/トランスフェリン(尿)
  • 実施料:101
  • 診療報酬区分:D001 9
  • 判断料区分:尿・糞便等検査

「尿中トランスフェリン」、「尿中アルブミン」、「尿中Ⅳ型コラーゲン」は、糖尿病患者または糖尿病性早期腎症患者であって微量アルブミン尿を疑うもの(糖尿病性腎症第1期または第2期のものに限る)に対して行った場合に、3月に1回に限り主たるもののみ算定できます。

容器

容器番号25:尿一般容器

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 尿一般検査

参考文献

齋藤良一, 他: 日本臨床検査自動化学会会誌 25, (5), 687, 2000.

検査項目解説

臨床的意義

アルブミンより荷電量が少ないため、より軽度の糸球体障害でも尿中に出現する。特に早期の糖尿病性腎症の検出に有用である。

 トランスフェリン(Tf)は、βグロブリン分画に属するタンパク質で、主に肝臓で合成される。血中では鉄と結合して生体内の種々の組織へ鉄を輸送する役割を持つ。Tf 1分子はFe3+2原子と結合しうる。正常ではTf 1分子の約1/3が鉄と結合しているため、さらに血清鉄濃度の2倍量と結合する能力(不飽和鉄結合能)がある。

 Tfは糸球体基底膜を通過しないため、尿中では通常は検出されない。しかし、腎疾患では強い陰性荷電を持つアルブミンに比べ、荷電量が少ないため、糸球体を容易に通過し、尿中にみられるようになる。したがって、軽度な糸球体障害時にアルブミンより早く尿中に出現、増加する。

 本検査は、尿中クレアチニン値で補正された値で報告されるため、蓄尿の必要がなく部分尿で安定した値が得られる。

 尿中Tfは、糖尿病の最も重要な合併症のひとつである糖尿病性腎症の早期マーカーとして利用されており、早期発見・早期治療に有用である。

【高値を示す疾患】

糖尿病性腎症急性尿細管障害腎障害

関連疾患

E14.2.3:糖尿病性腎症 E10-E14:糖尿病
N25.9.1:急性尿細管障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
N28.9.5:腎障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

フリーワード検索

複数ワードはスペース区切り:
ページトップへ

記載内容について