WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

35211

抗酸菌同定
《質量分析法》

6B315-0000-061-299

6B315-0000-080-299

呼吸器系材料/その他

または

菌株

 

 

冷蔵

 

常温

質量分析法

361

D021

微生

2~5日

項目
コード
検査項目

35211

抗酸菌同定
《質量分析法》

6B315-0000-061-299

6B315-0000-080-299

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
呼吸器系材料/その他

または

菌株

 

 

冷蔵

 

常温

質量分析法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

361

D021

微生

2~5日

備考

依頼

  • 「呼吸器系材料/その他」の場合は、抗酸菌培養を併せてご依頼ください。

検体2

  • 菌株の場合は、所定の保護ケースをご利用の上、常温保存にてご提出ください(保護ケースは、あらかじめ営業担当者にお申し付けください)。

容器

  • ※チャート参照:主な微生物輸送培地・容器

日数

  • 所要日数は、同定検査に要する日数です(分離培養および前培養(増菌培養)日数は含まれません)。

「微生物学検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]微生物学検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください(項目に依頼書の指定があるものを除く)。また、注意事項がありますので、「微生物学検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    喀痰をご提出の場合は、「喀痰の品質評価について」(チャート参照)をご参照ください。
    検査の報告表記については、「塗抹検査の報告表記」(チャート参照)、「培養同定検査の報告表記」(チャート参照)をご参照ください。

診療報酬

  • 保険名称:抗酸菌同定(種目数にかかわらず一連につき)
  • 実施料:361
  • 診療報酬区分:D021
  • 判断料区分:微生物学的検査

検査方法、培地数にかかわらず、1回のみ所定点数を算定します。「MAC核酸検出」と併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。

チャート

主な微生物輸送培地・容器

参考文献

鈴木弘倫, 他: 臨床と微生物 43, (5), 423, 2016.
赤松紀彦, 他: 化学療法の領域 31, (増刊号), 996, 2015.

検査項目解説

臨床的意義

180菌種以上の抗酸菌を質量分析法により高感度・高精度に同定する検査である。

 結核の罹患率は2020年時点で、10万人当たり10.1人と減少傾向にあるが、年間およそ13,000人が発症し、約1,900人が死亡するとされる未だ重要な感染症のひとつである。

 一方で、非結核性肺抗酸菌症は増加しつつある。非結核性肺抗酸菌症の起因菌として、MAC(Mycobacterium avium complex)が約80 %、Mycobacterium kansasiiが10 %を占めるといわれ、主要な菌種だけでも罹患率が10万人当たり14.7人(2014年)と報告されている。

 また、肺非結核性抗酸菌は結核菌のようにヒト-ヒトの感染はないが、環境中に存在する菌で、感染初期から不顕性に推移し、ときには10年以上もの長い年月を経て進行するが、結核のように急速に悪化することは少ないとされている。

 結核菌は、塗抹検査や小川培地による培養・同定検査に始まり、現在ではPCR法やDNA-DNAハイブリダイゼーション法(DDH法)などによる遺伝子学的検査も多く用いられている。

 本検査は、MALDI-TOF MS(マトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型)技術を用いた質量分析法により、細菌の持つタンパク質をイオン化し、マススペクトルパターンから菌種を同定するものである。検査では、180菌種以上の抗酸菌を高感度・高精度に同定することが可能であり、ヒトに病原性を持つものをはじめ、ほとんどの菌種を網羅的に検出することができる。

【陽性を示す疾患】

結核非結核性抗酸菌症

関連疾患

A15-A19:結核 A15-A19:結核
A31.9.1:非結核性抗酸菌症 A30-A49:細菌性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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