検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00770

細胞数[髄液検査]

1C030-0000-041-310

髄液
0.5

27

冷蔵

Fuchs-Rosenthal法

/μL

0~5

62

D004 4

尿便

2~3日

項目
コード
検査項目

00770

細胞数[髄液検査]

1C030-0000-041-310

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
髄液
0.5

27

冷蔵

Fuchs-Rosenthal法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

/μL

0~5

62

D004 4

尿便

2~3日

備考

「髄液検査」中分類共通の特記事項

  • 「髄液検査」を「微生物学検査(髄膜炎菌)」と併せてご依頼の場合、検体は常温にてご提出ください。

診療報酬

  • 保険名称:穿刺液・採取液検査/髄液一般検査
  • 実施料:62
  • 診療報酬区分:D004 4
  • 判断料区分:尿・糞便等検査

実施料は、「髄液一般検査」として一連の算定となります。

容器

容器番号27:滅菌スピッツ管

  • 容量:
    10mL
  • 添加剤:
  • 保管方法・有効期間:
    常温
  • 主な検査項目:
    尿細菌検査

臨床的意義

髄膜炎や脳炎など、中枢神経系の炎症性疾患の診断・鑑別を行なう検査。

 脳脊髄液中の白血球の数と種類を同定することで中枢神経系の感染症を診断し、合わせて悪性細胞の有無をみる検査である。

 髄液の細胞数は健常者で0~3個/mm3程度である。一般的に細胞数の算出には、Fuchs-Rosenthal計算盤を用いる。たとえば全区画内の細胞数をxとすると1mm3中の細胞数はx/3.2×10/9により与えられ、1mm3中の細胞数はおよそx/3で表される。すなわち、1mm3中の数はxを3で除す事により得られる。

 正常髄液中の細胞はほとんどが小リンパ球である。髄液細胞数が6個以上の場合を細胞増多症(pleocytosis)という。1mm3中500個以上の著明なpleocytosisがある場合には、肉眼所見上でも明かな混濁を呈する。pleocytosisは種々の場合に見られるが、ことに髄膜の炎症性疾患や中枢神経系の梅毒においては決め手となる所見であり、常に蛋白濃度の増加を伴う。一方、蛋白増加があるにも関わらず細胞数増多を見ない場合を「蛋白細胞乖離」といい、ギランバレー症候群で認められる。

 検出される細胞の種類は、リンパ球のほか、単球様細胞、多形核白血球、形質細胞、腫瘍細胞などがあり、赤血球も特に多い場合は報告することがある。髄液中に出現する細胞の構成比はリンパ球60~70%、単球様細胞20~30%、多形核細胞2~3%である。赤血球は頭蓋内出血や、脊椎骨折でみられるが、もっとも多いのは採取時の末梢血混入であり、判定には注意を要する。

 なお、髄液中の細胞は採取液の初めに出る部分に多いため、生化学的検査よりも先に採取する方が望ましい。変性が進むため、すみやかに検体移送を行い、3時間以内に鏡検判定が必要である。

【細胞数の増加を示す病態】
[増加の主体がリンパ球]
 結核性髄膜炎、真菌性髄膜炎(クリプトコッカス症など)、ウイルス性髄膜炎、急性灰白脊髄炎、脳脊髄梅毒、腫瘍細胞の浸潤(悪性細胞も混入)
[増加の主体が多核白血球]
 細菌性(化膿性)髄膜炎、流行性髄膜炎、中耳炎等の硬膜外炎症の波及、結核性髄膜炎の急性期
 脳腫瘍に際して腫瘍細胞が認められることがある。

参考文献

金井正光(監修): 臨床検査法提要(改訂第35版), 209, 金原出版, 東京, 2010.

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記載内容について

記載内容について

検査項目名称

すでに日本語化しているドイツ語はそのままとし、それ以外のものはアメリカ英語読みに従いました。ただし、アイソザイムのようにほぼ日本語化している検査項目名称については慣例に従いました。また、略号が通例化しているものは、略号をもって検査項目名称としました。

「検査項目名」欄:JLAC10コード

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

検査材料に関する主な用語

検査材料 概要
血液 検査のために採取していただく肘静脈血を表します。
~加血液 採血後速やかに添加剤を混和した血液を表します。
添加剤の種類により、「EDTA加血液」、「ヘパリン加血液」、「クエン酸加血液」、「NaF加血液」などと表示します(所定の添加剤入り弊社指定容器に血液を採取してください)。
~血漿 採血後速やかに添加剤を混和し、遠心分離によって得られた血漿を表します。添加剤の種類により、「EDTA血漿」、「ヘパリン血漿」、「クエン酸血漿」などと表示します。なお、単に「血漿」とあるものについては、「備考」欄に添加剤の種類を別記しています。
血清 採血後、血餅の収縮を待って遠心分離して得られた上清を表します。特に添加剤を用いる必要のある場合は、その旨を「備考」欄に記載しています。
尿 原則として自然排尿された尿を表します。なお、「蓄尿」を要する場合、「備考」欄に使用する防腐剤の種類を別記しています。採尿方法については,以下を参考としてください。 1) 普通尿の場合: 新鮮尿を清潔な乾燥した容器に直接排尿するか,清潔な乾燥した携帯便器に排尿させ,指定の検体容器に直接 移し替えます. 2) 中間尿の場合: 清潔な排尿容器を手に持ち,放尿を開始します.最初は便器に排尿し,大体排尿が半ばに達した頃,排尿を中断 せずにそのまま採尿容器に放尿し,終わりに近づいた頃,再び便器に放尿します. 3) 無菌尿の場合: 男女とも陰部を刺激の少ない消毒液で洗浄しておき,清潔で乾燥した容器に中間尿を採尿します.細菌検査など の場合には,膀胱カテーテル法を用いて採尿しても構いません.

「容器」欄の番号

検体採取および提出時に用いる容器の種類は、巻末「容器一覧表」の頁に掲載する容器番号で表しています。また、容器番号の網掛け色は容器キャップの色を表しています。

「保存方法」欄の用語

提出材料の保存条件です(採取した材料そのものの保存条件ではありません)。検査項目によっては、検査成績が保存状態の影響を明らかに受けるものもありますので,お取り扱いにご注意ください。

必ず凍結(-10℃以下)保存してください。凍結温度指定のあるものは、その旨を記載しています。なお、凍結指定の項目については原則として単独検体でのご提出をお願いします。
4℃前後で保存してください。また、数日以上にわたって保存される場合は、凍結していただくようお願いします。なお,凍結不可の材料については、その旨を記載しています。
常温保存してください(20℃前後)。

「保存方法」欄:検体の安定性

適正な検査結果をお届けすることができる、検体採取後における提出用材料の保存安定性の維持期間です。

「基準値」欄の用語

M:男性(Male) F:女性(Female)

「基準値」欄の単位記号

L liter(=1,000mL)
dL deciliter(=100mL)
mL milliliter
mm3 cubicmillimeter
μ3 cubicmicron
g gram
mg milligram(=0.001g)
μg microgram(=0.001mg)
ng nanogram(=0.001μg)
pg picogram(=0.001ng)
U Unit
UA Allergen Unit
mU milli Unit(=0.001U)
μU micro Unit(=0.001mU)
IU International Unit
AU Arbitrary Unit
BU Bethesda Unit
RLU Relative Light Unit
R.U. RPR Units
T.U. Titer Units
U mmol millimole(=0.001mol)
μmol micromole(=0.001mmol)
nmol nanomole(=0.001μmol)
pmol picomole(=0.001nmol)
fmol femtomole(=0.001pmol)
mEq milli Equivalent
FE Fibrinogen Equivalent
BCE Bone Collagen Equivalent
mOsm milli Osmole
sec second
U min minute
h hour
% percent
permill
SI Stimulation Index
cpm count per minute
RBC Red Blood Cell
LogIU Log International Unit

マーク表記の一覧

マーク一覧
倫理対象 遺伝学的検査など倫理的な配慮が必要な項目です。
曜日指定 指定曜日のみ受託可能です。
単独検体 他の項目とは別に,専用の検体としてご提出ください。
複数検体 ペア検体での出検が必要な項目です。
指定容器 必ず指定容器でご提出ください。
溶血不可 溶血検体は検査値に影響を及ぼすため避けてください。
酸性蓄尿不可 酸性蓄尿は検査値に影響を及ぼす場合がありますので避けてください。
開栓不可 コンタミネーション防止などのため,検体採取後は容器を開栓しないでください。
遠心 遠心分離してください。
冷遠 冷却下で遠心分離してください。
遮光 遮光 直射日光や蛍光灯などを避け,遮光した容器でご提出ください。
診療報酬算定における,慢性維持透析患者外来医学管理料の包括対象となる項目です。
診療報酬算定における,手術前医学管理料の包括対象となる項目です。
FAX 緊急報告値が検出された場合に,速やかにご報告する項目です。
総合検査依頼書(弊社の標準的な依頼書)のマークチェックでご依頼が可能な項目です。
指定依頼書 使用する依頼書の種類に指定があります.備考欄に記しています。
専用依頼書 使用する依頼書の種類が通常外です.専用の依頼書があります。
遺伝学依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【遺伝子検査】」です。
先天依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【先天異常・染色体検査】」です。
本年度版で新たに掲載された検査項目です。