WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50106 |
PD-L1(28-8) 食道癌 |
|
20 |
常温 |
免疫組織化学染色 | 2700 N005-3 病理 |
6~8日 |
項目 コード |
検査項目 |
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50106 |
PD-L1(28-8) 食道癌 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
20 |
常温 |
免疫組織化学染色 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
2700 N005-3 病理 |
6~8日 |
備考
項目
- コンプリメンタリー診断薬を用いた検査です(ニボルマブ)。
依頼
- 『病理(特殊染色・免疫染色)検査依頼書』をご利用ください。
検体
- 推奨固定時間:24~48時間。
- 薄切後4カ月以内にご提出ください。
- スライドは剥離防止コートスライドガラスをご使用ください。組織標本の固定は10%中性緩衝ホルマリンが推奨されています。
スライド枚数については、再検査用の検体も含んでいます。
日数
- 所要日数に再検査の日数は含まれません。また、パラフィンブロックでご依頼の場合は別途日数がかかる場合があります。
「病理学検査」分野共通の特記事項
- [お願い]「病理組織・細胞診検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
「病理組織検査」中分類共通の特記事項
- [ご参考]「病理組織 材料の提出方法」(チャート参照)を掲載しています。
診療報酬
- 保険名称:PD-L1タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製
- 実施料:2700
- 診療報酬区分:N005-3
- 判断料区分:病理学的検査料
抗PD-1抗体抗悪性腫瘍剤または抗PD-L1抗体抗悪性腫瘍剤の投与の適応を判断することを目的に行った場合に、当該抗悪性腫瘍剤の投与方針の決定までの間に1回を限度として算定できます。
検査項目解説
臨床的意義
細胞表面のPD-L1(28-8)の発現状態をIHC法により調べ、腫瘍に対する薬剤の適応を判定するための補助検査である。
PD-L1は、T細胞の細胞表面に存在するタンパク質であり、標的細胞の表面上にPD-L1が存在するとT細胞上のPD-1と結合し、PD-1を活性化させる働きする。それによって、T細胞の働きが抑制される。このメカニズムにより、通常は自己・非自己を判別することで、自己への攻撃を防いでいるが、がん細胞では、このPD-1/PD-L1システムを用いて、T細胞の攻撃を退けていることが判明した。そこでPD-L1が結合するのを妨げる分子標的薬が開発されている。
以下に対象検査と薬剤を示す。
[PD-L1(28-8)肺癌検査]
- 非小細胞肺癌患者に対しコンプリメンタリー診断薬を用いて、ニボルマブ投与を行うための補助検査である。
- 頭頸部癌患者に対しコンプリメンタリー診断薬を用いて、ニボルマブ(商品名:オプジーボ(R))投与を行うための補助検査である。また、悪性黒色腫患者に対しコンプリメンタリー診断薬を用いて、ニボルマブとイピリムマブの併用療法を行うための補助検査である。なお、頭頸部癌では浸潤癌を判定対象とし、異形成または上皮内癌は評価対象としない。
- 食道癌患者に対しコンプリメンタリー診断薬を用いて、ニボルマブ投与を行うための補助検査である。
- 胃癌患者に対しコンプリメンタリー診断薬を用いて、ニボルマブと化学療法の併用療法を行うための補助検査である。
※コンパニオン診断薬などの情報については、PMDAのwebサイトにて最新情報をご確認ください。
【陽性を示す疾患】
食道癌,胃癌,非小細胞肺癌,悪性黒色腫,頭頚部癌
関連疾患
C76.0.7:頭頚部癌 → C76-C80:その他の部位不明腫瘍
C15.9.6:食道癌 → C15-C26:消化器腫瘍
C16.9.8:胃癌 → C15-C26:消化器腫瘍
C34.9.26:非小細胞肺癌 → C30-C39:呼吸器腫瘍
C43.9.2:悪性黒色腫 → C43-C44:皮膚腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.