WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 3 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 健常者参考値(単位) 実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

27043

可溶性PD-L1
(sPD-L1)

血液
1

遠心

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

3カ月

-20℃以下

EIA

pg/mL

60.8 以下

項目
コード
検査項目

27043

可溶性PD-L1
(sPD-L1)

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

3カ月

-20℃以下

EIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

pg/mL

60.8 以下

備考

検体

  • EDTA-2Na血漿も検査可。

算定

  • 実施料適用外です。

「研究検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

Zhou, J. et al.: Cancer Immunol Res 5, (6), 480, 2017.
Wang, L. et al.: Oncotarget 6, (38), 41228, 2015.
Yamagiwa, S. et al.: Int. J. Med Sci. 14, (5), 403, 2017.

検査項目解説

臨床的意義

PD-L1は腫瘍細胞に発現しており、PD-1にPD-L1が結合するとT細胞の活性および免疫機能が抑制される。本検査は可溶型を測定する検査である。

 PD-1(Programmed cell Death-1)は、活性化したT細胞の表面に発現しているレセプターであり、PD-L1はそのリガンドである。PD-L1は腫瘍細胞に発現しており、PD-1にPD-L1が結合するとT細胞の活性および免疫機能が抑制されるため、この免疫機能のブレーキを外す作用を持つ抗PD-1抗体などを用いた免疫チェックポイント阻害剤によるがん治療が行われてきている。

 腫瘍細胞から細胞外ドメイン部分が切断されて遊離し、血中に放出される可溶性PD-L1(soluble PD-L1:sPD-L1)が注目されている。

 sPD-L1は細胞傷害性T細胞の疲弊の状態に関与すると考えられており、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)や非小細胞肺癌、胃腺腫癌などにおいて血中sPD-L1の発現量が高い症例では予後不良となるケースが多いという研究結果が発表されている。

 また、多発性骨髄腫(Multiple Myeloma:MM)のsPD-L1は一般に健常対照群より高値傾向にあり、その発現量は奏効率に相関するためMMのバイオマーカーとなる可能性を示唆する論文も発表されている。

 さらに、慢性C型肝炎患者で高値傾向にあり、肝細胞癌への進行例ではさらなる上昇が認められるという報告や、全身性強皮症(Systemic Sclerosis:SSc)において皮膚硬化症の重症度と相関する可能性に関する報告もあり、今後の研究が期待されている。

【高値を示す疾患】

C型肝炎非小細胞肺癌びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫多発性骨髄腫胃腺腫全身性強皮症

関連疾患

B18.2.1:C型肝炎 B15-B19:ウイルス性肝炎
C34.9.26:非小細胞肺癌 C30-C39:呼吸器腫瘍
C83.3.3:びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C90.0.5:多発性骨髄腫 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
D13.1.5:胃腺腫 D10-D36:良性腫瘍
M34.0.1:全身性強皮症 M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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