WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 健常者参考値(単位) 実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

27706

尿毒症物質3分画

血液
2

遠心

 

EDTA血漿
0.5

14

 

02

 

 

6カ月

LC-MS/MS

μg/mL

フェニル硫酸
パラクレシル硫酸
インドキシル硫酸

16~49日

項目
コード
検査項目

27706

尿毒症物質3分画

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

EDTA血漿
0.5

14

 

02

 

 

6カ月

LC-MS/MS
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/mL

フェニル硫酸
パラクレシル硫酸
インドキシル硫酸

16~49日

備考

基準

  • 糖尿病性腎症判定のカットオフ値として、フェニル硫酸
    1.0μg/mL以上
    (=5.5nmol/mL)が提案されています。

「研究検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。

容器

容器番号14:内分泌学用容器

  • 採取量: 5.5mL
  • 添加剤: EDTA-2Na
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: レニン,
    サイクリックAMP,
    遺伝子検査

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

Kikuchi K, et al.: Nat Commun. 10, (1), 1835, 2019.

検査項目解説

臨床的意義

生体内で腸内細菌による代謝を受けて生成する尿毒素であるフェニル硫酸、パラクレシル硫酸、インドキシル硫酸を質量分析法により定量する検査である。

 食物は小腸などの消化管を通して栄養を取り込まれるが、その一部は腸内細菌にも取り込まれる。一部の腸内細菌では、取り込んだアミノ酸をもとに酸化能の強い毒性物質を生成する。

 本項目で報告するフェニル硫酸、パラクレシル硫酸、インドキシル硫酸は、生体内で腸内細菌による代謝を受けて生成される尿毒素である。これらは、通常は肝臓で硫酸抱合などを受け腎臓から尿として排出されるが、その過程で強い酸化ストレスにより腎機能が低下すること、また腎の排出機能が低下した場合は代謝されず心臓や筋肉などに沈着することから、心疾患、筋肉疾患(サルコペニア)などとの関連が示唆されている。慢性腎臓病(CKD)や冠動脈硬化の促進因子であるといわれており、これら疾患の病態把握や病勢予測、あるいは新たな治療法開発に係る研究検査として利用可能である。

【高値を示す疾患】

[フェニル硫酸]
糖尿病性腎症
[パラクレシル硫酸,インドキシル硫酸]
慢性腎臓病

関連疾患

E14.2.3:糖尿病性腎症 E10-E14:糖尿病
N18.9.2:慢性腎臓病 N17-N19:腎不全
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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