WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

05186

ケトン体分画 〈動脈血〉

3E045-0000-020-271

血液
1

冷遠

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

4週

-70℃以下

酵素法

アセト酢酸/
3-ハイドロキシ酪酸比
0.7 以上

59

D007 19

生Ⅰ

2~3日

項目
コード
検査項目

05186

ケトン体分画 〈動脈血〉

3E045-0000-020-271

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

冷遠

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

4週

-70℃以下

酵素法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

アセト酢酸/
3-ハイドロキシ酪酸比
0.7 以上

59

D007 19

生Ⅰ

2~3日

備考

検体

  • 食事1時間後またはブドウ糖投与後(血中グルコース120~200mg/dL)採血。
  • 採血後、速やかに血清分離し、凍結してください。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/ケトン体分画
  • 実施料:59
  • 診療報酬区分:D007 19
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

「ケトン体」、「ケトン体分画」の検査を併せて実施した場合は、「ケトン体分画」の所定点数のみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

Ozawa, K. et al.: Am. J. Surg. 146, 299, 1983.
鈴木尚子, 他: Kameraden 25, 20, 1997.

検査項目解説

臨床的意義

脂肪酸の分解産物であり、動脈血ではケトン体比により肝機能の指標になる。

 ケトン体は、アセト酢酸(AcAc)、3-ハイドロキシ酪酸(3-OHBA)、アセトンの3種類の物質から構成される。本検査は、その中でケトアシドーシスなどの診断に重要なAcAcと3-OHBAの2物質を分画定量する。

 ケトン体は、脂肪酸がβ酸化されたものであり、さまざまな筋肉で利用される。AcAc、3-OHBAは酸性のため、これらが高値になり予備量を超えるとケトアシドーシスを引き起こす。特に1型糖尿病(IDDM)では、3-ハイドロキシ酪酸が著明に増加する。また、アセトンは健常者血中にはほとんど認められないが、産生された場合には、揮発性のため呼気中にケトン臭として観察される。

 動脈血中では、ケトン体は肝細胞におけるミトコンドリア機能を反映するため、動脈血ケトン体比(AcAc/3-OHBA比)をとることになる。

 本検査は、肝機能の予備能の把握などに用いられる。一般に、肝予備能を評価するためには古くからインドシアニングリーン(ICG)試験や複合因子H(ヘパプラスチンテスト)が用いられているが、動脈血ケトン体比はICG最大除去率(ICGRmax)と良く相関するといわれている。

【高値を示す疾患】

悪心および嘔吐

【低値を示す疾患】

肝疾患

関連疾患

R11:悪心および嘔吐 R10-R19:消化器系・腹部の症状
K70-K77:肝疾患 K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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