検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年7月1日時点の情報です。

入力コード 27710  統一コード 5D018 
項目名 AFPレクチン分画
α-fetoprotein isoform, lectin affinity
実施料
包括190
判断料区分 生Ⅱ 
健康保険名称  腫瘍マーカー/α-フェトプロテインレクチン分画(AFP-L3%) 
検査方法
LBA(LBA-EATA)
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.4
01
冷蔵
報告所要日数
3~4日
基準値(単位)  
%

L3分画 10.0 未満

臨床的
意義 
肝細胞癌由来AFPを分別測定することで、肝細胞癌と肝硬変等とを鑑別する検査。肝細胞癌の早期診断と予後管理に有用。
   α-フェトプロテイン(AFP)は肝細胞癌の優れたマーカーとして広く用いられているが、慢性肝炎や肝硬変のような非肝癌患者でもその血中濃度が上昇するため、軽度~中等度高値(~400ng/mL)症例では一般に鑑別困難とされている。そこで、AFP分子上の糖鎖の癌性変化をレクチンとの親和性を利用して検出し、肝細胞癌由来AFPを分別測定する手法が開発された。

 AFPは分子量約7万の糖蛋白で、1分子当たり1個のアスパラギン結合型糖鎖を有する。レンズマメレクチン(Lens culinaris agglutinin; LCA)を用いた親和電気泳動において分離されるバンドを陽極側よりL1(LCA非結合性)、L2(LCA弱結合性)およびL3(LCA結合性)分画とするとき、非肝癌患者AFPの大部分がL1分画に出現するのに対して、肝細胞癌患者ではL3分画の占める比率が増加する。こうしたLCA親和性の相違は糖鎖根部に結合するフコースの有無に関係していると考えられており、肝細胞癌の際はフコース結合型AFPが増加するという。AFP-L3分画比率の測定は肝細胞癌と肝良性疾患との鑑別診断、肝細胞癌の早期診断、および治療後の予後管理に有用である。

 なお、肝細胞癌以外で血清AFP上昇を示す悪性疾患として知られるヨークサック腫瘍(卵黄嚢腫)では、L2分画の増加が特徴的であるとの報告がある。

【高値を示す病態】
 肝細胞癌
関連項目 αフェトプロテイン (AFP), PIVKA-Ⅱ《CLIA》,
チャート 

腫瘍部位とマーカーの有用性

腫瘍マーカー値の生理的変動因子

容  器 
提出容器

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