検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年9月1日時点の情報です。

入力コード 01500  統一コード 5D175 
項目名 シアリルLeX-i抗原 (SLX)
実施料
包括148
判断料区分 生Ⅱ 
健康保険名称  腫瘍マーカー/シアリルLex-i抗原(SLX) 
検査方法
IRMA(ビーズ固相法)
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.3
01
凍結
検査材料備考

※溶血検体でのご依頼は避けてください。

報告所要日数
2~4日
基準値(単位)  
U/mL

38.0 以下

臨床的
意義 
肺腺癌を始めとする腺癌に有用な糖鎖性血中腫瘍マーカー。膵癌の鑑別においてはLewis血液型の影響を受けないとされる。
   シアリルLex-i抗原(SLX)は、1978年SolterとKnowlesにより見出された胎児性抗原SSEA-1(stage-specific embryonic antigen-1)の糖鎖末端にシアル酸の付加した高分子糖蛋白で、福士ら(1985)の作製したモノクローナル抗体FH-6により認識される。

 なお、同じ糖鎖抗原であってもCA19-9やその類似抗原が構造上Ⅰ型糖鎖に分類されるのに対して、SLXはⅡ型糖鎖に属する抗原である。

 すなわち、糖鎖の基幹部分はガラクトース(Gal)とN-アセチルグルコサミン(GlcNAc)より構成されるが、Ⅰ型糖鎖はGalβ1→3GlcNAcβを、Ⅱ型糖鎖はGalβ1→4GlcNAcβを繰り返し構造単位とする。いわば1→4では直鎖状に糖鎖が伸びるのに対し、1→3では斜めに伸びる形をとっている。個体発生においてはⅡ型糖鎖の方がより早期から存在するとされている。

 こうした両者の違いは腫瘍マーカーとしての特性にも反映しており、SLXは膵癌をはじめとする消化器系癌にも出現するものの、むしろ肺癌や卵巣癌などの腺癌患者血清中に高頻度に増加する点が注目される。良性疾患における偽陽性率は低く、Ⅰ型糖鎖抗原のようにLewis血液型の影響を受けることもない。

【高値を示す病態】
 肺癌、卵巣癌、子宮癌、膵癌、肝細胞癌、胆道癌、大腸癌
関連項目 CA19-9, エラスターゼ1, NCC-ST-439, シアリルTn抗原 (STN), CA72-4,
 

※総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

チャート 

腫瘍部位とマーカーの有用性

腫瘍マーカー値の生理的変動因子

容  器 
提出容器

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