検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年10月1日時点の情報です。

入力コード 08235  統一コード 5F102 
項目名 HPV-DNA同定 [低リスク型]《ハイブリッドキャプチャー法》
Human Papillomavirus, DNA detection, low risk type
実施料
未収載
判断料区分  
検査方法
ハイブリッドキャプチャー法
検査材料
ぬぐい液
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 ぬぐい液
61
冷蔵
報告所要日数
2~8日
基準値(単位)  

陰性(-)
index 1.00 未満

臨床的
意義 
尖圭コンジローマ、子宮頸部癌と関連深いパピローマ・ウイルスのDNA診断。ウイルス型により低リスク型群と中・高リスク型群に分けて有無が判別される。
   性行為感染症(STD)起因ウイルスの一つ、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV) 感染を、DNAの同定により判定する検査である。HPVは尖圭コンジローマ、子宮頸部癌などの一因とされるウイルスであるが、DNA型により病原性の程度が異なるため、本検査では低リスク型群と中・高リスク型群に分けて判定が行われる。

 HPVは、皮膚や生殖器粘膜における尖圭コンジローマ、子宮頸部癌・外陰癌の発生に関与することで知られるパポーバウイルス科のDNAウイルスである。

 HPVについてはゲノムの相同性の程度によって70種類以上の型が同定されているが、組織より分離されるHPVの型と病変の間には密接な関連がある。すなわち、尖圭コンジローマのような比較的良性な腫瘤性病変を惹起する“低リスク型”と、癌組織に高率に検出され病変の悪性化に関与する“中あるいは高リスク型”の二群に大別 される。したがって、HPV感染の診断に際しては単にウイルスの存在のみならず、それが両群のいずれであるかの鑑別が重要とされる。

 本検査では、低リスク型は、6、11、42、43、および44型を、中・高リスク型では、16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、および68型のいずれかのHPVが存在した場合に検出される。これらの存在が直ちに悪性度を示すものではないが、中・高リスク型が検出された場合は、将来悪性化しやすいことを示唆しており、細胞診やコルポスコピーなども含めたより厳重なfollow upが望まれる。また、皮膚科領域のBowen病とその類縁疾患では39、52型が関与しているとされる。

 婦人科、泌尿器科領域のHPV感染は、そのほとんどが性行為を介して伝播し、STDの一つに数えられている。実際、STDのハイリスク群であるCSW(commercial sex workers)で、およそ20~60%と高率なHPV感染が報告されている。さらに、クラミジア、淋菌による感染が確定診断された10~20歳代の患者から、男子で約10~25%、女子で50~70%にHPVが検出されたという報告もあり、潜在的なHPV感染の蔓延が強く懸念されている。したがって、STDを疑われる患者やハイリスク患者では、患者自身のためにもクラミジア、淋菌とともにHPV感染の検索が推奨される。

 なお、測定結果はindex値で表記され、ウイルス濃度と測定値は必ずしも相関するとは限らない。

【陽性を示す病態】
 ヒトパピローマウイルス感染症
(尖圭コンジローマ、子宮頸部癌・外陰癌、Bowen病とその類縁疾患の発生に関与する)
関連項目 単純ヘルペス(HSV) 《CF》, 単純ヘルペス(HSV) 1型《NT》, 単純ヘルペス(HSV) 2型《NT》, 単純ヘルペス(HSV) IgG《EIA》, 単純ヘルペス(HSV) IgM《EIA》, クラミジア・トラコーマチス核酸同定 《TaqManPCR法》, 淋菌核酸同定 《TaqManPCR法》,
 

※6,11,42,43および44型の“低リスク型”HPVを検出します(型別判定はできません)。

容  器 
提出容器

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