検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年4月1日時点の情報です。

入力コード 08523  統一コード 3F253 
項目名 肺サーファクタントプロテインD (SP-D)
pulmonary surfactant protein-D
実施料
136
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  血液化学検査/肺サーファクタント蛋白-D(SP-D) 
検査方法
EIA
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.3
01
冷蔵
報告所要日数
3~5日
基準値(単位)  
ng/mL

110 未満

臨床的
意義 
肺胞サーファクタントに含まれるアポ蛋白。間質性肺炎や肺胞蛋白症で血中濃度が上昇。
   「肺胞サーファクタント」とは肺胞Ⅱ型上皮細胞から産生・分泌されるリン脂質と、SP-A、SP-B、SP-C、SP-Dの4種類の特異蛋白を主成分とする界面活性物質である。コラーゲン様の構造を持ち、肺局所における様々な生体防御機能を担っていると考えられている。この中でSP-AとSP-Dは、Ⅱ型上皮細胞以外にクララ細胞でも産生されるため、肺疾患における様々なマーカーになり得ることがわかってきた。

 SP-Dは親水性の糖蛋白であり各種肺疾患、特に肺の線維化により血中に逸脱する。SP-Dは特発性間質性肺炎(IIP)や肺胞蛋白症(PAP)、膠原病合併間質性肺炎(CVDIP)などで血中濃度が高値になり、特に進行性全身性硬化症患者が間質性肺炎を合併した際、有意な高値がみとめられる。またIIP患者の急性憎悪時にも顕著な上昇を示す。

 一方、気管支喘息や気管支拡張症、慢性肺気腫、結核、細菌性肺炎などでは一般に上昇をみないため、これらの鑑別に有用である。

 従来IIPでは、乳酸脱水素酵素(LDH)や赤血球沈降速度などが病勢の指標に用いられたが、より肺病変に特異性の高いマーカーとして、SP-Dは有用と考えられる。またSP-Dに加齢や性差による有意な差はないとされる。

 なお、SP-Dと同じく間質性肺炎のマーカーであるKL-6は、主に肺胞Ⅱ型上皮細胞などに発現する糖蛋白抗原であるが、IIPやCVDIPにおいてSP-Dとほぼ同等の陽性率が報告されている(KL-6の項参照)。
高値を示す病態 
特発性間質性肺炎(IIP)、肺胞蛋白症(PAP)、膠原病合併間質性肺炎(CVDIP)、進行性全身性硬化症患者での間質性肺炎合併例 など
低値を示す病態
低値側の臨床的意義は少ない
関連項目 KL-6, LD(LDH) (乳酸脱水素酵素),
算定備考

「KL-6」、「SP-A」および「SP-D」のうち、いずれか複数を実施した場合は、主たる項目のみ算定できます。

容  器 
提出容器

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