検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年7月1日時点の情報です。

入力コード 26654  統一コード 5C100 
項目名 尿中L型脂肪酸結合蛋白 (L-FABP)
fatty acid binding protein,L-type
実施料
210
判断料区分 尿便 
健康保険名称  尿中特殊物質定性定量検査/L型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)(尿) 
検査方法
LA(ラテックス凝集比濁法)
検査材料
尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 尿 1
25
凍結
報告所要日数
2~3日

※クレアチニン補正値(μg/g・Cr)および濃度(ng/mL)をご報告します。濃度が0.50ng/mL未満の場合は、0.50ng/mLを用いてクレアチニン補正し、未満を付記してご報告します。

基準値(単位)  
μg/g・Cr

8.4 以下

臨床的
意義 
近位尿細管上皮細胞に発現し、細胞内で脂質輸送を担う蛋白質。腎障害の重症度を反映して尿中に排泄され、採尿時刻の影響を受けにくい。
   肝臓型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)は、分子量14~15kDaの細胞質内蛋白である。FABPは、脂肪酸など疎水性リガンドと可逆的に結合し、脂質をミトコンドリアなどβ酸化の場に輸送する役割を担っている。現在、9つのアイソタイプが知られ、最初に発見された臓器によって、心臓型(H-FABP)、肝臓型(L-FABP)、腸型(I-FABP)等と命名されているが、必ずしも発見された臓器に局在している訳ではないことが判明している。

 L-FABPは「肝臓型」ではあるが、腎臓の近位尿細管上皮にも多く含まれ、腎臓が微小循環障害などのストレスを受けると、尿中へと放出される。尿蛋白やクレアチニンなど、従来の腎機能マーカーが腎傷害を受けた「結果」を反映するのに対し、L-FABPは尿細管に「負荷されたストレスの程度」を反映すると説明されている。

 尿中L-FABPは、糖尿病性・非糖尿病性を問わず腎障害の早期、有意な蛋白尿出現以前から上昇する。急性腎障害(AKI)でも有意に上昇すると報告されており、高値の患者は進行が早いという。さらに、間質尿細管傷害の程度を反映し、造影剤による腎症の発症予測に有用との報告がある。

 L-FABPのもう一つの利点は、採尿タイミングの影響を受けない点にある。すなわち、食事や運動の影響を受けず、日内変動も認められないため、随時尿、早朝尿、蓄尿いずれも使用でき、室温で2日間安定という利点をもつ。

【高値を示す病態】
 非糖尿病性慢性糸球体疾患、糖尿病性腎症、急性腎障害(AKI)
【低値を示す病態】
 低値側の臨床的意義は少ない
関連項目 尿中NGAL (好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン),
 

※総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

算定備考

「尿中NGAL」と「尿中L-FABP」を併せて実施した場合には、主たるもののみ算定できます。

原則として3月に1回に限り算定できます。ただし、医学的な必要性からそれ以上算定する場合は、その詳細な理由を診療報酬明細書の摘要欄にご記入下さい。

容  器 
提出容器

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