検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 26126  統一コード 3F250 
項目名 肺サーファクタントプロテインA (SP-A)
pulmonary surfactant protein A
実施料
130
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  血液化学検査/肺サーファクタント蛋白-A(SP-A) 
検査方法
CLEIA
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.3
01
冷蔵
報告所要日数
2~4日
基準値(単位)  
ng/mL

43.8 未満

臨床的
意義 
肺胞のⅡ型上皮細胞で産生されるサーファクタント蛋白。間質性肺炎や肺線維症で血中濃度が上昇。
   肺において酸素と二酸化炭素のガス交換が行われる場が肺胞であり、肺胞を取り囲み支える肺胞隔壁の部分を「間質」と呼ぶ。間質は非常に薄い構造物であるが、炎症を起こすと線維化のため肥厚が進み、間質性肺炎といわれる状態になる。進行すると多数の嚢胞が形成され、日常生活程度の労作でも息切れを自覚するようになる。

 間質性肺炎の原因は放射線被曝、じん肺、感染症、膠原病、過敏性肺臓炎など多様であるが、原因不明のものを総じて「特発性間質性肺炎」と呼ぶ。なお、「特発性間質性肺炎」と「特発性肺線維症」はほぼ同義語である。

 肺サーファクタントプロテインは肺胞のⅡ型上皮細胞が産生・分泌する蛋白質で、肺胞の構造を維持する界面活性物質とされる。肺サーファクタントプロテインにはA(本項目のSP-A), B, C, Dが存在する。このうちBとCは疎水性が強いため血中に現れにくく、SP-AとSP-Dが間質性肺炎の血中マーカーとして測定される。どちらも特発性間質性肺炎の急性増悪期に上昇し、治療が奏効すると低下する。

 間質性肺炎の画像診断には胸部X線や高分解能CTが用いられるが、SP-Aは病初期、とくに胸部X線で異常影が明確に認められる前から、KL-6やSP-Dなど他の肺線維症マーカーに先んじてSP-A上昇が認められる場合があるという。これに対しSP-Dは膠原病に関連した間質性肺炎、過敏性肺臓炎で陽性率が高い反面、自己抗体を生ずることで予想外の低値をみることがあるという。

 なお、特発性間質性肺炎は予後不良のため厚生労働省が定める特定疾患に指定されており、SP-AおよびDはその診断指標にも用いられる。

【高値を示す病態】
 特発性間質性肺炎、特発性肺線維症、肺胞蛋白症、膠原病性間質性肺炎、びまん性汎細気管支炎など
【低値を示す病態】
 低値側の臨床的意義は少ない
算定備考

「KL-6」、「SP-A」および「SP-D」のうち、いずれか複数を実施した場合は、主たる項目のみ算定できます。

容  器 
提出容器

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