検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 30257  統一コード 5G176 
項目名 抗ミトコンドリアM2抗体
anti-mitochondria M2 antibody
実施料
194
判断料区分 免疫 
健康保険名称  自己抗体検査/抗ミトコンドリア抗体定量 
検査方法
CLEIA
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.4
01
冷蔵
報告所要日数
2~3日
基準値(単位)  

陰性(-)
index 7.0 未満

臨床的
意義 
細胞内のミトコンドリアに対する自己抗体。特に原発性胆汁性肝硬変(PBC)で症状出現前から陽性に。
   抗ミトコンドリア抗体(AMA)は抗糸粒体抗体とも呼ばれ、有核細胞内に存在するミトコンドリアに対する自己抗体である。検査には一般的にラットの肝、胃壁、腎細胞を抗原として用いる蛍光抗体法が使われる。

 AMAはミトコンドリアの外膜または内膜に存在する抗原に対する抗体であるが、単一のものではなくM1~M9の亜型に分類され、このうちM2を測定するのが本検査である。

 主に自己免疫性肝炎の診断に用いられるが、特に亜型のM2が原発性胆汁性肝硬変(PBC)に特異的であり、PBC患者の96%、PBC-CAH(PBCと慢性活動性肝炎の混合型)ではほぼ100%の陽性率を示すといわれる。このM2抗体の対応抗原はPDH(pyruvate dehydrogenase)である。また、低頻度ではあるが抗M4、M8、M9抗体がPBCに認められることがある。

 PBCは中年女性に好発する自己免疫性の肝硬変で、軽い黄疸と掻痒感で始まり徐々に進行し、肝硬変から肝不全、さらに死に至ることがあるという予後の悪い疾患である。臨床症状がほとんど伴わない例も珍しくはない。また、欧米では肝移植の対象にもなる疾患である。

 最近全身進行性強皮症の一病型であるCREST症候群で、PBCを合併する症例がみられ、このような場合はほとんどが抗ミトコンドリア抗体と抗セントロメア抗体が陽性となる(「抗セントロメア抗体」参照)。

【高値を示す病態】
 原発性胆汁性肝硬変(PBC)、CRST, CREST症候群(PBC合併例)
関連項目 AST (GOT), ALT (GPT), ALP (アルカリフォスファターゼ), LAP (ロイシンアミノペプチダーゼ), γ-GT(γ-GTP) (γ-グルタミルトランスペプチダーゼ), 抗核抗体 (ANA), 抗セントロメア抗体, 抗ミトコンドリア抗体, 抗平滑筋抗体, 抗LKM-1抗体 (抗肝腎マイクロゾーム-1抗体),
算定備考

保険請求の際はそれぞれ次のようにご記入下さい。[00347]抗ミトコンドリア抗体→抗ミトコンドリア抗体半定量。[30257]抗ミトコンドリアM2抗体→抗ミトコンドリア抗体定量

容  器 
提出容器

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