検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 26595  統一コード 5G122 
項目名 抗MDA5抗体 (抗CADM-140抗体)
anti-MDA5 antibody
実施料
包括270
判断料区分 免疫 
健康保険名称  自己抗体検査/抗MDA5抗体 
検査方法
EIA
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.3
01
冷蔵
報告所要日数
2~5日
基準値(単位)  

陰性(-)
index 32 未満

臨床的
意義 
皮膚筋炎の検査。
   皮膚筋炎(dermatomyositis;DM)は自己免疫による代表的な炎症性皮膚疾患であり、ヘリオトロープ疹やゴットロン徴候を始めとした多彩な臨床症状を示すことで知られている。

 多発性筋炎/皮膚筋炎 (PM/DM) としての患者数は国内に約2万人、男女比はおよそ1:3、中年以降での発症が多いとされている。

 皮膚症状のみで臨床的に6ヵ月以上筋症状が認められない皮膚筋炎患者を無筋症性DM( clinically amyopathic dermatomyositis;CADM)と呼び、DMに特徴的な皮疹を有してはいるが、筋力低下などの症状に乏しく、CKや筋電図等の検査所見にも異常を認めることが少ないとされている。

 近年、免疫沈降法によりCADM患者の血清中に分子量140kDaのバンドが認められたことから、この自己抗体は抗CADMー140抗体と呼称された。その後、この抗体の対応抗原がmelanoma differentiationーassociated gene 5( MDA5)であることが判明し、抗MDA5抗体と命名されたため、抗CADMー140/MDA5抗体と呼ばれることがある。

 DM患者と比較し、抗MDA5抗体陽性(CADM)患者は高率に急性間質性肺炎(AIP)を併発し、その中の多くは急速に呼吸困難が進行する急速進行性間質性肺炎(rapidly progressive ILD:RPーILD)とされている。RPーILDは数日から数週間で急速に呼吸不全が進行し、強力なステロイド剤や免疫抑制剤投与などに対しても治療抵抗性で予後不良とされている。

 RPーILD合併CADMの報告例は日本を含む東アジア地域に多く、欧米諸国においても近年同様の報告が認められている。

 抗MDA5抗体はCADMに特異的に認められる自己抗体で、他の自己免疫疾患ではほとんど検出されず、成人DMにおける出現頻度は10~25%とされている。

 また、抗MDA5抗体陽性の患者におけるRPーILDの合併頻度は50~70%であり、治療前の抗体価が予後に関連があることを示唆する発表や、抗体価の推移が経過観察に有用との報告もあり、今後の研究が待たれる。
関連項目 抗Mi-2抗体, 抗TIF1-γ抗体,
算定備考

厚生労働省難治性疾患克服研究事業自己免疫疾患に関する調査研究班による「皮膚筋炎診断基準」を満たす患者において測定した場合に算定できます。

容  器 
提出容器

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