検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 00556  統一コード 2B020 
項目名 活性化部分トロンボプラスチン時間 (APTT)
activated partial thromboplastin time
実施料
29
判断料区分 血液 
健康保険名称  出血・凝固検査/活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT) 
検査方法
透過光
検査材料
クエン酸血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 クエン酸血漿 0.5
15 → 02
凍結
検査材料備考

必ず血漿分離の上、ご提出ください。
3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。
チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
全血をご提出の場合は、数秒遅延します。

※全血をご提出の場合は、数秒遅延します。

報告所要日数
2~3日
基準値(単位)  

25.0~36.0

臨床的
意義 
内因性凝固活性の指標。PTとともに出血性素因の疑われる患者でスクリーニングに用いられる。血友病で延長する。
   内因系凝固活性のもっとも総合的な指標である。外因系凝固の指標であるPT(プロトロンビン時間)とともに、出血性素因のスクリーニングに用いられる。本来は血友病のスクリーニング検査として考案されたPTTの測定試薬であるリン脂質に、活性化剤を加え、測定値の安定性を向上させたのがactivated PTT(すなわちAPTT)である。APTTは、凝固第Ⅷ、Ⅸ、Ⅹ、XI、XII因子、高分子キニノーゲン、プレカリクレイン等の活性を総合的にみることで、内因系凝固因子全体の活性を判定する検査である。

 APTT延長をきたす疾患として、先天性凝固因子欠乏症、特に血友病A(第Ⅷ因子欠乏)、B(第Ⅸ因子欠乏)、von Willebrand病、接触因子欠乏が知られている。ただし、凝固因子Ⅷ・Ⅸ欠乏では、各因子の活性が50%を下回らない限り正常値となる場合が多い。後天性ではインヒビターの発生(Ⅷ因子インヒビター、Ⅸ因子インヒビター、ループスアンチコアグラント、ヘパリン投与)が知られている。凝固因子の多くは肝臓で産生されるため、肝障害をきたすとAPTTが延長する。薬剤では、ヘパリンがアンチトロンビンIII(AT-Ⅲ)を介し凝固第Ⅱa因子を阻止することで、APTTを延長させることが知られている。

 APTTの延長を見た場合、PTの測定値と比較し、次いで欠乏血漿を用い個々の凝固因子活性を検索する。

【延長を示す病態】
 第Ⅱ,Ⅴ,Ⅹ,XI,XII因子欠乏症、von Willebrand病、低または無フィブリノーゲン血症、血友病A, B、薬剤投与(ヘパリンなど)、肝障害、DIC、ループス・アンチコアグラントの存在
【短縮を示す病態】
 凝固抑制物質の低下、DIC(血管内に活性化物質が存在している場合)、妊婦、組織液の混入、抗凝固剤(クエン酸Na)との混和不十分 など
関連項目 プロトロンビン時間 (PT), 血小板数 (PLT), フィブリノーゲン (FIB), 第Ⅱ因子活性 (F2), 第Ⅴ因子活性 (F5), 第Ⅶ因子活性 (F7), 第Ⅷ因子活性 (F8), 第Ⅸ因子活性 (F9), 第Ⅹ因子活性 (F10), 第ⅩⅠ因子活性 (F11), 第ⅩⅡ因子活性 (F12), 第ⅩⅢ因子定量 (F13),
 

※チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
チャート参照:緊急報告対象項目です。
総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

※総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

チャート 

実施料について2

緊急報告対象項目とその基準

多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

遠心力の換算表

血液凝固系の相互関係

容  器  
採取容器
提出容器

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