WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00610

尿中一般物質定性半定量検査 ビリルビン定性

1A055-0000-001-911

1A055-0000-001-911

尿
10
尿
10

25

66
遮光

冷蔵

冷蔵

試験紙法

(-)

1~2日

項目
コード
検査項目

00610

尿中一般物質定性半定量検査 ビリルビン定性

1A055-0000-001-911

1A055-0000-001-911

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
尿
10
尿
10

25

66
遮光

冷蔵

冷蔵

試験紙法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

(-)

1~2日

備考

検体

  • 「ウロビリノーゲン定性」、「ビリルビン定性」のご依頼がある場合は、遮光(容器番号66)にてご提出ください。

参考

  • チャート参照:透析管理料の対象項目です。
  • チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「尿検査」中分類共通の特記事項

  • [ご参考]「尿検体の採取方法」(チャート参照)を掲載しています。

容器

容器番号66:遮光容器(尿)

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: ポルフィリン関連,
    ビリルビン定性,
    ウロビリノーゲン定性

容器番号25:尿一般容器

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 尿一般検査

参考文献

今井宣子, 他: 機器・試薬 8, 97, 1985.
島田 勇, 他: 機器・試薬 9, 959, 1986.
太子 馨, 松岡 瑛: 検査と技術 18, 1451, 1990.
伊藤機一, 野崎 司: 日本臨牀 57, (増), 45, 1999.

検査項目解説

臨床的意義

黄疸を伴う肝・胆管疾患のスクリーニング検査である。尿を直射日光下に放置すると分解され陰性となるので注意が必要である。

 ビリルビンは、赤血球ヘモグロビンの最終代謝産物である。

 肝臓、脾臓、骨髄などの網内系細胞において、赤血球の破壊でヘモグロビンから生じたビリルビンは、タンパク質と結合した型(間接ビリルビン)で肝臓へ運ばれ、肝細胞でグルクロン酸抱合を受けて抱合型ビリルビン(直接ビリルビン)となり、胆汁に入り胆道を経て十二指腸に排泄される。

 閉塞性黄疸、あるいは肝細胞性黄疸で直接ビリルビンが血中に停滞し、濃度2.0~3.0 mg/dLを上回ると尿中にもビリルビンが排泄されるようになる。具体的には腫瘍、結石、寄生虫などによる肝外胆管の閉塞で、胆汁の十二指腸への排泄が阻害されると、肝内胆管に胆汁がうっ滞し、直接ビリルビンが細胞の間隙を通って血液中に混入、腎臓を通って尿中に検出されるようになる。

 肝細胞障害では、直接ビリルビンが上昇すると尿中にもビリルビンが認められるようになる。

 一方、溶血性黄疸で上昇する間接ビリルビンは、腎臓から排泄されないため尿中には出てこないが、直接ビリルビンの形になれば出現するようになる。尿中ビリルビンは、黄疸の鑑別や肝疾患のスクリーニング検査として、歴史的に広く使われてきた検査であるが、血中ビリルビンや肝機能検査が普及した現在、安価かつ簡便であることを除けばその意義はあまり大きくはない。

 なお、ビリルビンは放置すると酸化され、黄緑色のビリベルジンとなるため新鮮尿で検査する。また、光に当たると分解されるため遮光保存が必要である。試験紙法ではビタミンC(アスコルビン酸)で反応阻害を受け偽陰性を呈することがある。

【陽性を示す疾患】

肝疾患黄疸

関連疾患

K70-K77:肝疾患 K70-K77:肝疾患
R17.1:黄疸 R10-R19:消化器系・腹部の症状
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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