検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年10月1日時点の情報です。

入力コード 00610  統一コード 1A055 
項目名 尿中一般物質定性半定量検査 ビリルビン定性
bilirubin, qualitative, urine
実施料
未収載
判断料区分  
検査方法
試験紙法
検査材料
尿 または 尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 尿 10
25
冷蔵
または
2 尿 10
66
冷蔵 +遮
検査材料備考

「ウロビリノーゲン定性」、「ビリルビン定性」のご依頼がある場合は、遮光(容器番号66)にてご提出ください。

報告所要日数
1~2日
基準値(単位)  

(-)

臨床的
意義 
黄疸を伴う肝・胆管疾患のスクリーニング検査。尿を直射日光下に放置すると分解され陰性となるので注意。
   ビリルビンは赤血球ヘモグロビンの最終代謝産物である。

 肝、脾、骨髄などの網内系細胞において、赤血球の破壊でヘモグロビンから生じたビリルビンは、蛋白質と結合した型(間接ビリルビン)で肝臓へ運ばれ、肝細胞でグルクロン酸抱合を受けて抱合型ビリルビン(直接ビリルビン)となり、胆汁に入り胆道を経て十二指腸に排泄される。

 閉塞性黄疸、あるいは肝細胞性黄疸で直接ビリルビンが血中に停滞し、濃度2.0~3.0mg/dLを上回ると尿中にもビリルビンが排泄されるようになる。具体的には腫瘍、結石、寄生虫などによる肝外胆管の閉塞で、胆汁の十二指腸への排泄が阻害されると、肝内毛細胆管内に胆汁がうっ滞し、直接ビリルビンが細胞の間隙を通って血液中に混入、腎を通って尿中に検出されるようになる。

 肝細胞障害では、直接ビリルビンが上昇すると尿中にもビリルビンが認められるようになる。

 一方、溶血性黄疸で上昇する間接ビリルビンは、腎から排泄されないため尿中には出てこないが、直接ビリルビンの形になれば出現するようになる。尿中ビリルビンは、黄疸の鑑別や肝疾患のスクリーニング検査として、歴史的に広く使われてきた検査であるが、血中ビリルビンや肝機能検査が普及した現在、安価かつ簡便である事を除けばその意義はあまり大きくはない。

 なお、ビリルビンは放置すると酸化され、黄緑色のビリベルジンとなるため新鮮尿で検査する。また、光に当たると分解されるため遮光保存が必要である。試験紙法ではビタミンC(アスコルビン酸)で反応阻害を受け偽陰性を呈することがある。

【陽性を示す病態】
 閉塞性黄疸:腫瘍、結石、寄生虫などによる肝外胆管の閉塞
 肝細胞性黄疸:肝炎や薬物中毒による肝細胞の障害
関連項目 直接ビリルビン (D-BIL), 間接ビリルビン (I-BIL), 尿中一般物質定性半定量検査 ウロビリノーゲン定性,
 

※チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
チャート参照:透析管理料の対象項目です。

※チャート参照:透析管理料の対象項目です。

算定備考

実施料は、当該保険医療機関内で検査を行った場合のみ算定できます(尿一般検査26点、尿沈渣(フローサイトメトリー法24点、鏡検法27点))。

チャート 

実施料について2

容  器 
提出容器
 

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