WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
20135 |
ALP |
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
IFCC標準化対応法 | U/L 38~113 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
20135 |
ALP |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
IFCC標準化対応法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
U/L 38~113 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/アルカリホスファターゼ(ALP)
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
長縄玲那, 他: 日本臨床検査自動化学会会誌 40, (2), 157, 2015.
検査項目解説
臨床的意義
肝障害、胆汁うっ滞や骨疾患、妊娠などで上昇を示す酵素を測定する検査である。
アルカリフォスファターゼ(ALP)は、肝臓,骨,胎盤,小腸など生体の細胞膜に広く分布し、アルカリ側のpHでさまざまなリン酸化合物を分解する酵素である。
肝臓の炎症や胆汁の流出低下、骨折などの影響によって細胞壁が破壊されると、ALPが血中に流出し、高値となるため、肝障害や骨疾患の指標となる。また、胆石や胆道癌などによる胆汁うっ滞によって胆道内圧が上昇するとALP合成が亢進するため、ALPは高値となる。AST(GOT)やALT(GPT)は、肝炎などで大きく上昇するが、胆汁うっ滞ではあまり上昇がみられないため、ALPのみが高値を示す場合は胆道疾患が疑われる。
本検査は、肝・胆道系疾患、骨代謝系疾患、胎盤機能の状態などを調べる検査である。その他にALPは、血液型がB型、O型の人に出現する脂肪食摂取後の小腸性ALP、妊娠時やまれに悪性腫瘍で出現する胎盤性ALPなどで高値を示すことが知られている。また、成長期では骨の新生が盛んなためALPが成人の2~3倍の高値を示すことがある。
ALPは、由来臓器が異なるアイソザイムが存在するため、ALPで異常値がみられた場合はアイソザイム検査を行い、由来臓器を検索する。
【高値を示す疾患】
関節軟骨腫瘍,慢性腎不全,腎障害,甲状腺機能亢進症,肝疾患,胆道疾患
関連疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
K70-K77:肝疾患 → K70-K77:肝疾患
K83.9.1:胆道疾患 → K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
D48.0.3:関節軟骨腫瘍 → D37-D48:その他の腫瘍
N18.9.3:慢性腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.