WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
02742 |
膵ホスホリパーゼA2 |
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
RIA(ビーズ固相法) | ng/dL 130~400 |
204 D007 51 生Ⅰ |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
02742 |
膵ホスホリパーゼA2 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
RIA(ビーズ固相法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/dL 130~400 |
204 D007 51 生Ⅰ |
2~5日 |
備考
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/ホスフォリパーゼA2(PLA2)
- 実施料:204
- 診療報酬区分:D007 51
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
上田 章, 他: 臨床病理 37, 561, 1989.
検査項目解説
臨床的意義
膵腺房細胞で産生される分泌型酵素であり、膵炎の診断および重症度の判定、経過観察に有用な検査である。
膵ホスホリパーゼA2(膵PLA2)は、リン脂質の2位のエステル結合を加水分解する分泌型酵素である。活性を持たないプロホスホリパーゼA2として膵腺房細胞で産生され、膵管を通じて十二指腸内に分泌されたのち、トリプシンにより活性化されて脂質の消化を行う酵素である。
活性化された膵PLA2の血中への逸脱は、重症膵炎の発症や増悪を反映する。膵PLA2の測定は、膵炎の診断および重症度判定に用いられ、特に急性膵炎の初期には鋭敏な指標となる。
膵PLA2は臓器特異性が高く、血中の酵素インヒビターと結合しない。このため急性膵炎発症後の臨床症状と一致する度合いがアミラーゼやエラスターゼより優れているとされる。
一方、膵癌に随伴する膵病変の推定にも利用される。異常高値群は、膵癌による膵管の圧迫、狭窄などにより膵炎を伴うため高値となる。これに対して異常低値群は、腫瘍により膵実質が崩壊して膵外分泌機能が高度に障害され、血中膵PLA2が低下すると考えられ、高度に進行した慢性膵炎や末期膵癌にみられる。
【高値を示す疾患】
急性膵炎,腎障害
【低値を示す疾患】
膵癌,慢性膵炎
関連疾患
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
K85.9.5:急性膵炎 → K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
C25.9.3:膵癌 → C15-C26:消化器腫瘍
K86.1.9:慢性膵炎 → K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.