WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

20035

推算GFRcysestimated GFR based on cystatinC

計算法

mL/min/1.73m2

1~2日

項目
コード
検査項目

20035

推算GFRcysestimated GFR based on cystatinC

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
計算法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mL/min/1.73m2

1~2日

備考

項目

  • チャート参照:推算GFR値

依頼

  • シスタチンCと同時依頼された場合に限り、ご報告します。
  • 性別、年齢を必ず明記してください。
  • 依頼書に[M69]推算GFRcysセットとご記入ください。

チャート

推算GFR値

参考文献

日本腎臓学会編: CKD診療ガイド2012, 2012.
堀尾 勝: 医学のあゆみ 243, (9), 747, 2012.

検査項目解説

臨床的意義

腎糸球体機能を1回の採血で推計する検査である。

 糸球体濾過値(GFR)は、腎臓による血中老廃物の排泄機能を評価する指標である。

 GFRは、単に慢性腎臓病(CKD)の診断だけでなく、主に腎臓で排泄される薬剤を投与する際、その用法・用量を決める指標として活用される。一般に腎機能の指標として知られているBUNやクレアチニンは、腎不全がある程度進行しないと上昇しないため、特に早期ではGFRがよく用いられる。

 GFRの測定に用いられるイヌリン・クリアランスは、信頼性が高いとされているが、実施には困難を伴うため、GFRを簡便に推定する検査として、推算GFR(eGFR)が考案された。

 eGFRの計算には、患者年齢、性別をもとにし血清クレアチニン値を用いたeGFRcreatと、血清シスタチンC値を用いたeGFRcysが存在する。eGFRcreatは、筋肉量が少ないほどクレアチニンが低値となる傾向があるため、るい痩患者や四肢切断者などでは低く見積もられる恐れがある。一方、eGFRcysは、筋肉量の影響を受けず、腎不全のより早期から血中に増加するシスタチンCを用いている。

 eGFR値は次式により求められるが、腎機能評価は、18歳以上に適応される。(GFR単位:mL/min/1.73 m2 

※1.73 m2は日本人健常成人の平均体表面積

[eGFRcreat]

男性:
eGFRcreat
=194×Cr-1.094×年齢-0.287
女性:
eGFRcreat
=194×Cr-1.094×年齢-0.287×0.739


[eGFRcys]
男性:
eGFRcys
=(104×Cys-C-1.019×0.996年齢(歳))-8
女性:
eGFRcys
=(104×Cys-C-1.019×0.996年齢(歳)×0.929)-8


[慢性腎臓病(CKD)の定義]
 次の1か2のいずれか、または両方が3カ月以上持続する。
  1. 尿異常・画像診断・血液・病理で腎障害の存在が明らか。特にタンパク尿の存在(0.15 g/gCr以上)が重要。
  2. GFR<60 mL/min/1.73 m2

【低値を示す疾患】

腎障害

関連疾患

N28.9.5:腎障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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