WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00732 |
アポ蛋白 A-Ⅰ |
遠心
|
01 |
2~3日 冷蔵 |
TIA | mg/dL M 119~155 |
各31 D007 10 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00732 |
アポ蛋白 A-Ⅰ |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
2~3日 冷蔵 |
TIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL M 119~155 |
各31 D007 10 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
検体
- チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/アポリポ蛋白
- 実施料:各31
- 診療報酬区分:D007 10
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
1項目:31点。2項目:62点。3項目以上:94点。
「AⅠ」、「AⅡ」、「B」、「CⅡ」、「CⅢ」、「E」のうち、測定した項目数に応じて、所定点数を算定します。
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
野間昭夫, 他: 動脈硬化 16, 832, 1988.
検査項目解説
臨床的意義
脂質と結合し血中運搬を行うタンパク質であり、脂質代謝異常の把握に用いられる。
アポ蛋白(アポリポ蛋白)は、リポ蛋白を構成するタンパク質である。リポ蛋白の種類によって、対応するアポ蛋白はおおむね決まっている。このためアポ蛋白は、リポ蛋白の変動を示す良い指標になり、脂質代謝異常症の診断に重要である。
それぞれのリポ蛋白の増減に対して、対応するリポ蛋白がパラレルに変動するのをみることができる。現在、十数種類のアポ蛋白が知られているが、以下の6種類がよく測定されている。
[A-Ⅰ]
- LCAT活性化作用があり、主にHDL2を構成するためHDL-Cとよく相関する。
- A-ⅠとともにHDL3を構成し、肝障害や胆汁うっ滞で顕著な変動が現れる。
- コレステロール値とよく相関し、LDLの増加により高値になる。
- 主に肝臓で合成され、リポ蛋白リパーゼ活性化に必須である。
- トリグリセライド値とよく相関する。
- C-Ⅲと同様にトリグリセライド値とよく相関するが、カイロミクロンやレムナントの増加も反映する。胆汁うっ滞や原発性胆汁性肝硬変でも増加する。現在ではアポEの表現型の分析も別途可能である。
【高値を示す疾患】
脂質代謝異常
- [B,E]
- 動脈硬化症
【低値を示す疾患】
- [A-Ⅰ,A-Ⅱ]
- 動脈硬化症
- [B]
- 低ベータリポ蛋白血症,無ベータリポ蛋白血症
関連疾患
E78.9.1:脂質代謝異常 → E70-E90:代謝疾患
I70.9.4:動脈硬化症 → I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
I70.9.4:動脈硬化症 → I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
E78.6.10:低ベータリポ蛋白血症 → E70-E90:代謝疾患
E78.6.11:無ベータリポ蛋白血症 → E70-E90:代謝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.