WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26560 |
ビタミンB1 |
|
84 |
20日 凍 |
LC-MS | μg/dL 2.6~5.8 |
239 D007 56 生Ⅰ |
3~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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26560 |
ビタミンB1 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
84 |
20日 凍 |
LC-MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/dL 2.6~5.8 |
239 D007 56 生Ⅰ |
3~4日 |
備考
保存
- ガラス管の場合は、プラスチック容器に移してから凍結してください。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/ビタミンB1
- 実施料:239
- 診療報酬区分:D007 56
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
容器
容器番号84:ビタミンB1,B2用容器
- 採取量: 4mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: ビタミンB1,
ビタミンB2
参考文献
宮川秀則, 他: 生物試料分析 36, (4), 327, 2013.
検査項目解説
臨床的意義
欠乏すると脚気を引き起こす水溶性ビタミンである。
ビタミンB1(VB1)は、水溶性ビタミンの一種であり、サイアミン(チアミン)とも呼ばれる。
VB1は、穀物の胚芽、酵母の他レバーなどに多く含まれており、成人1日所要量は、1.0~1.5 mgといわれている。
VB1は、体内では1~3分子のリン酸と結合して活性型となり、エネルギー産生に関与する代謝反応の補酵素として働く。リン酸化により、活性型のエステル型B1となるが、他に遊離のVB1も存在し、一般にはこれらの総量が測定される。
VB1測定の診断的価値は低値側にある。VB1が欠乏すると、神経炎や脳組織への障害が生じ、脚気(beriberi)と呼ばれる独特の病状を示すことで知られている。VB1欠乏状態にある場合では、第一に偏食など食事性の問題が考えられる。かつて日露戦争の時代に、白米を主食としていた日本軍の兵士に脚気が流行し、雑穀を混ぜることで軽快したエピソードが知られている。脚気の主な症状は、知覚鈍麻、腱反射消失、心悸亢進、浮腫などである。
また、高カロリー輸液時には欠乏状態を起こすことがあるため、定期的にVB1を投与する。
なお、VB1には季節変動があり、夏に最も低値になる他、発熱や過労、妊娠などVB1需要の増大時には不足することがある。
【低値を示す疾患】
脚気,ビタミンB1欠乏症
関連疾患
E51.1.2:脚気 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
E51.9.1:ビタミンB1欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
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