WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27425 |
25-OHビタミンD(Total) [ビタミン] |
遠心
|
01 |
4日 冷蔵 |
ECLIA | ng/mL ビタミンD欠乏 20.0 未満 |
117 D007 31 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27425 |
25-OHビタミンD(Total) [ビタミン] |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4日 冷蔵 |
ECLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL ビタミンD欠乏 20.0 未満 |
117 D007 31 生Ⅰ |
2~3日 |
備考
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/25-ヒドロキシビタミンD
- 実施料:117
- 診療報酬区分:D007 31
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
原発性骨粗鬆症の患者に対して薬剤治療方針の選択時に1回に限り算定できます。本検査を行う場合には、関連学会が定める実施方針を遵守してください。
ビタミンD欠乏性くる病もしくはビタミンD欠乏性骨軟化症の診断時またはそれらの疾患に対する治療中に測定した場合、診断時においては1回を限度とし、その後は3月に1回を限度として算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
Tamaki, J. et al.: Osteoporosis Int. 28, (6), 1903, 2017.
岡崎 亮, 他: 日本内分泌学会雑誌 93, (Suppl.1 March), 1, 2017.
検査項目解説
臨床的意義
骨粗鬆症患者の骨折・転倒・骨密度低下のリスク評価、薬剤治療方針の決定・効果予測に有用とされる検査である。
ビタミンD(VD)は、食事摂取あるいは皮膚への紫外線照射により体内に供給される脂溶性ビタミンである。その大部分が肝臓において25位が水酸化されて25-ヒドロキシビタミンD(25-OHD)に変換され、VD結合タンパク質と結合して安定的に血中を循環する。また、血中半減期が約3週間と比較的長いことから、25-OHDの血中濃度測定は生体のVDの充足状態を把握する指標とされている。
VDは、生体内で代謝と作用が厳密に調節され、骨・カルシウム代謝調節に密接に関与している。また、血中25-OHD濃度は副甲状腺ホルモン(PTH)濃度と逆相関するため、25-OHDの低下はPTHの上昇を引き起こし、骨吸収亢進/骨密度の低下および骨粗鬆症を発症させることにより、骨折のリスクを上昇させる要因となる。さらに、間接的にも筋力低下による転倒リスクを高め、骨折の発生リスクを増加させることが指摘されている。
多くの臨床研究により、未治療の骨粗鬆症患者において血中25-OHD濃度が低いほど骨折発生率が上昇し、25-OHD低値群では転倒経験割合や転倒回数が有意に多いことが報告されているが、血中25-OHD濃度を1 ng/mL上昇させると転倒リスクをおよそ3 %低下させることが可能と推計されている。また、ビスホスホネート療法による骨密度改善効果が骨粗鬆症患者のビタミンD充足度により有意差があることが報告されている。
25-OHDの血中濃度測定は骨粗鬆症患者における骨折・転倒・骨密度低下リスクの評価や薬剤治療方針の決定、その効果予測に有用と思われる。
【低値を示す疾患】
骨粗鬆症
備考
- チャート参照:ビタミンDの代謝経路
関連疾患
M81.9.1:骨粗鬆症 → M80-M85:骨の密度・構造の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.