WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00117 |
不飽和鉄結合能 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
比色法 | μg/dL M 140~330 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00117 |
不飽和鉄結合能 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
比色法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/dL M 140~330 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/不飽和鉄結合能(UIBC)(比色法)
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
「総鉄結合能(TIBC)」と「不飽和鉄結合能(UIBC)」を同時に実施した場合は、不飽和鉄結合能(UIBC)または総鉄結合能(TIBC)の所定点数を算定します。
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
Gemba, A. et al.: Clin. Chim. Acta. 48, 85, 1973.
検査項目解説
臨床的意義
トランスフェリンなどの血中Fe輸送タンパク質上でFeが結合していない部分であり、Fe結合予備能を表し、血清Feとの和がTIBCに相当する。
鉄(Fe)は、生体内に3~5 g存在しており、その中で血清中のFeはトランスフェリン(Tf)と結合している。通常は血清中の約1/3のTfがFeと結合し、残りの2/3が未結合で存在しており、Feが不飽和のTfと結合しうる量を不飽和鉄結合能(UIBC)という。1分子のTfは2原子の三価のFeイオンと結合するので、1 mgのTfは約1.3 μgのFeを結合し得る。
血清中Tfが、Feと結合しうるFe量を総鉄結合能(TIBC)といい、理論上はTIBC=血清Fe+UIBCの量的関係が成り立つ。
Tfは主に肝臓で合成されるので、慢性肝疾患では減少し、尿中などへの喪失でも減少する。これに伴いTIBCやUIBCも低下する。
また、UIBCは血清Feの値に左右されるため、日内変動のほとんどないTfと異なり、血清鉄の高い早朝で低くその後上昇してくるので、採血時間に留意する必要がある。
【高値を示す疾患】
鉄欠乏性貧血,多血症
【低値を示す疾患】
ヘモクロマトーシス,肝疾患,ネフローゼ症候群
関連疾患
D75.1.7:多血症 → D70-D77:その他の血液疾患
D50.9.2:鉄欠乏性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
K70-K77:肝疾患 → K70-K77:肝疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
E83.1.2:ヘモクロマトーシス → E70-E90:代謝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.