WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01147 |
セレン |
単独検体
遠心
|
指定容器
68 |
3週 冷蔵 |
ICP-MS | μg/dL 10.0~16.0 |
144 D007 40 生Ⅰ |
3~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01147 |
セレン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体
遠心
|
指定容器
68 |
3週 冷蔵 |
ICP-MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/dL 10.0~16.0 |
144 D007 40 生Ⅰ |
3~4日 |
備考
検体
- 必ず指定容器で採取し、採取後は別の容器に移さず、専用検体としてご提出ください(同じ容器を用いる項目は同一検体でも可)。汎用項目も同時にご依頼の際は、金属分析用容器(容器番号68)と汎用容器(容器番号01)の2種類をご提出ください。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/セレン
- 実施料:144
- 診療報酬区分:D007 40
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
長期静脈栄養管理もしくは長期成分栄養剤を用いた経腸栄養管理を受けている患者、人工乳もしくは特殊治療用ミルクを使用している小児患者または重症心身障害児(者)に対して、診察および他の検査の結果からセレン欠乏症が疑われる場合の診断および診断後の経過観察を目的として実施した場合に限り算定できます。
容器
容器番号68:金属分析用容器(血清)
- 採取量: 3mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: セレン,アルミニウム,
ニッケル,クロム
検査項目解説
臨床的意義
至適血中濃度幅が狭いため、欠乏から中毒へ転じやすい必須微量金属である。
セレン(Se)は、環境中に広く存在する金属元素であり、人体には必須であるが至適血中濃度幅が狭いため、欠乏から中毒へ転じやすい微量金属である。
Seはグルタチオンペルオキシダーゼ(GSH-Px)などに酵素成分として含まれている。また、ビタミンEなどと協同して抗酸化作用を持っており、がん予防因子としての働きも合わせ持っている。
Se摂取不足は、心筋症を引き起こし、中国のKeshan病など、土壌中に含まれるSe量が少ない地域で起こりやすい。1日の食事にSe必要量は22 μgとされる。
本邦でセレン中毒が臨床上問題となるのは、主にSeを使用する作業現場の従事者である。Seヒュームや粉塵、ガスなどの形で暴露を受け、経皮、経気道的に吸収される。くしゃみ、咳、呼吸困難、眼の充血、口内金属味、呼気のニンニク臭、知覚異常の他、脱毛、爪の脆弱化、疲労感、肝障害などの中毒症状を来す。
尿中には摂取量の約半分が排泄される。中毒患者では毛髪、爪などの中にも高濃度で検出される。
【高値を示す疾患】
危険因子への職業的曝露
- [セレン中毒]
- 肝障害,呼吸困難
【低値を示す疾患】
セレン欠乏症
関連疾患
Z57:危険因子への職業的曝露 → Z55-Z65:危険因子への曝露
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
R06.0:呼吸困難 → R00-R09:循環器系・呼吸器系の症状
E61.8.1:セレン欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.