WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01587 |
プリミドンprimidone3L190-0000-023-024 |
遠心
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03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EMIT | μg/mL 5~12 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01587 |
プリミドンprimidone3L190-0000-023-024 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EMIT |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 5~12 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
項目
- チャート参照:緊急報告対象項目とその基準
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:プリミドン
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Oellerich, M.: J. Clin. Chem. Clin. Biochem. 18, 197, 1980.
検査項目解説
臨床的意義
抗けいれん作用を有するてんかんの治療薬であり、血中半減期には個人差が大きいため、血中濃度測定が有用である。
1.作用
プリミドンは、フェノバルビタール類似の抗けいれん作用を有するてんかんの治療薬である。マイソリンの名称で1956年に発売され、その後、薬剤名が変更されている。
けいれん発作を抑制する作用が強く、その点においてはフェニトインやフェノバルビタールよりも優れているといわれる。プリミドンは体内で代謝されて、フェノバルビタールとフェニルエチルマロンアミド(PEMA)に変化するが、これらの代謝物も抗けいれん作用を持つ。
プリミドンは、経口投与後速やかに吸収され、約2~5時間で最高血中濃度に達する。半減期は3.3~19時間と個人差が大きいため、投与量の決定が難しく血中濃度のモニタリング(TDM)がよい指標となる。また、フェノバルビタールの半減期は50~120時間、PEMAは29~36時間である。腎機能障害の患者では代謝物の半減期が大きく延長する。治療開始初期に傾眠また嗜眠状態を呈することがある。
2.禁忌
バルビツール酸系化合物に対して過敏症の患者、急性間欠性ポルフィリン症の患者には投与しない。
3.採血時期
次回投与直前(トラフ)。
【主に用いられる疾患】
てんかん
【副作用】
巨赤芽球性貧血,再生不良性貧血,剥離性皮膚炎
関連疾患
G40.9.2:てんかん → G40-G47:挿間性・発作性疾患
D53.1.1:巨赤芽球性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D61.9.4:再生不良性貧血 → D60-D64:その他の貧血
L26.2:剥離性皮膚炎 → L20-L30:皮膚炎・湿疹
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.