WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
05309 |
フレカイニドflecainide3L905-0000-023-205 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS | ng/mL 200~1,000 |
管理料[470] B001 2イ |
3~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
05309 |
フレカイニドflecainide3L905-0000-023-205 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 200~1,000 |
管理料[470] B001 2イ |
3~4日 |
備考
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:タンボコール
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
強い作用を持つ頻脈性不整脈の治療剤である。主として肝臓のCYP2D6で代謝され、相互作用に注意を要するため、血中薬物濃度測定が行われる。
1.作用
フレカイニドは、Naチャネル抑制による抗不整脈治療剤である。Vaughan Williams分類では、Ⅰc群に属している。主に緊急性を要する頻脈性不整脈の治療に用いられるが、他の不整脈剤が使用できない場合か、無効である場合に選択される。
心筋梗塞や弁膜症、心筋症などの基礎心疾患を持つ患者には、陰性変力作用のため心機能を悪化させることがあるので慎重投与とされている。
本剤は、肝臓の代謝酵素P450分子種のCYP2D6によって代謝を受ける。このため、同様の代謝経路を競合する薬剤との併用は十分な注意が必要である。リトナビル、チオリダジンは併用禁忌、ジギタリス製剤、プロプラノロール、キニジン、アミオダロン、ベラパミル、リドカイン、プロカインアミドをはじめ、パロキセチン、シメチジン、などは併用注意薬とされている。代謝機序はCYP2D6の関与するメタ位のO-脱アルキル化とその代謝物のグルクロン酸抱合によるものである。
経口投与での薬物動態をみると、健康成人男子に50 mgまたは100 mgを単回投与後2~3時間で最高濃度に達し、約11時間で半減期を迎えたと報告されており、他の抗不整脈剤と比べて半減期は比較的長い。
また、静脈注射では、健康成人男子3名に1.0 mg/kgを5分間または2.0 mg/kgを10分間定速静注したところ、血中消失半減期はそれぞれ2.4~2.6分、8.6~9.3時間の2相性であった。
2.禁忌
うっ血性心不全、高度の房室ブロックや洞房ブロックのある患者、心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮、あるいは非持続性心室頻脈のある患者、妊婦または妊娠している可能性のある女性や、リトナビル、ミラベグロン、テラプレビルを投与中の患者には投与しない。
【主に用いられる疾患】
不整脈
【副作用】
心室細動,不整脈,めまい,口渇症
関連疾患
I49.9.2:不整脈 → I30-I52:その他の心疾患
I49.0.4:心室細動 → I30-I52:その他の心疾患
I49.9.2:不整脈 → I30-I52:その他の心疾患
R42.1:めまい → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R63.1.1:口渇症 → R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.