WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01602 |
テオフィリンtheophylline3M070-0000-023-024 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA | μg/mL 10~20 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01602 |
テオフィリンtheophylline3M070-0000-023-024 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 10~20 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
項目
- アミノフィリン(テオフィリンエチレンジアミン)はテオフィリンを測定します。
- チャート参照:緊急報告対象項目とその基準
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 採血時期
速放性製剤:投与直前(トラフ)および投与後2時間(ピーク)
徐放性製剤:投与直前(トラフ)および投与後4時間(ピーク)
点滴静注:投与直前(トラフ)および投与後30分(ピーク)
持続静注:投与後4~6時間およびその後12~24時間ごと - 主な商品名:スロービッド、テオドール、テオロング、ユニフィル
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Henderson, D. R. et al.: Clin. Chem. 32, 1637, 1986.
検査項目解説
臨床的意義
主に喘息治療に用いられる代表的なキサンチン系気管支拡張剤である。有効治療域の濃度幅が狭く過剰投与で振戦や頻脈を来すため、血中濃度測定は特に重要である。
1.作用
テオフィリンは、喘息などで用いられる代表的なキサンチン系気管支拡張剤である。テオフィリンには平滑筋の弛緩(気管支拡張、気管支のけいれんの抑制、肺血管拡張)、中枢神経の興奮(延髄呼吸中枢の興奮)、心筋興奮などの作用がある。
本剤は治療域と中毒域の差が小さく、わずかな投与過剰でも心臓や消化器系に異常が現れるので注意が必要である。
健康成人に経口投与後、徐々に吸収され、約7時間後に最高濃度に達する。12時間毎の連続投与では6回目の投与後にほぼ定常濃度が維持される。投与後48時間で代謝物として約80 %、未変化体として約8 %が尿中に排泄される。
他のキサンチン系製剤や抗生物質、フェニトイン、フェノバルビタールなどと相互作用が認められるので、重複投与の際は十分注意する。また、主に肝臓で代謝されるので、肝機能が低下している患者には血中濃度を調べながら使用量を減らすなど慎重に投与を行う。
2.禁忌
本剤または他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴のある患者には投与しない。
3.採血時期
速放性製剤:次回投与直前(トラフ)および投与後2時間(ピーク)。
徐放性製剤:次回投与直前(トラフ)および投与後4時間(ピーク)。
静注・点滴静注:次回投与直前(トラフ)および投与後30分(ピーク)。
持続静注:投与後4~6時間およびその後12~24時間ごと。
【主に用いられる疾患】
気管支炎,肺気腫,気管支喘息
【副作用】
急性脳症,悪心および嘔吐,痙攣,薬剤性横紋筋融解症
関連疾患
J40.6:気管支炎 → J40-J47:下気道疾患
J43.9.6:肺気腫 → J40-J47:下気道疾患
J45.9.4:気管支喘息 → J40-J47:下気道疾患
G93.4.2:急性脳症 → G90-G99:その他の神経系疾患
R11:悪心および嘔吐 → R10-R19:消化器系・腹部の症状
R25.2.15:痙攣 → R25-R29:神経系・筋骨格系の症状
Y57.9.8:薬剤性横紋筋融解症 → Y40-Y84:薬剤の影響による疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.