WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04586 |
フルニトラゼパム |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04586 |
フルニトラゼパム |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL |
4~6日 |
備考
参考
- 主な商品名:サイレース
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
ベンゾジアゼピン系の催眠鎮静・抗不安剤である。効き目や安全性が高く、麻酔前投薬にも用いられる。
1.作用
フルニトラゼパム(C16H12FN3O3)は、ベンゾジアゼピン系の催眠鎮静剤、抗不安剤である。高い催眠作用を示し、不眠症の治療や麻酔前投薬などに用いられる。
その作用は、抑制性のγ-アミノ酪酸(GABA)ニューロンシナプス後膜に存在するベンゾジアゼピンレセプターに結合し、GABA親和性を増大させ、GABAニューロンの作用を増強させることによる。
健康成人男子に2 mg単回投与した場合の血中濃度は1~2時間でピークとなり、半減期は約7時間であったという。
比較的安全性の高い薬であるが、フェノチアジン誘導体やバルビツール酸誘導体系の中枢神経抑制剤、アルコールなどとの併用は、相加的な増強作用を示すことがある。シメチジンの併用は、肝薬物代謝酵素(CYP3A4)の活性を阻害するため、フルニトラゼパムの血中濃度を上昇させる。
副作用として大量の連用により依存性を生じることがあり、投与量の急激な減少や中止により痙攣発作や譫妄、不眠などが現れることがある。また、肝機能障害を生じることがあるので注意する。
2.禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、急性狭隅角緑内障の患者、重症筋無力症の患者には投与しない。
【主に用いられる疾患】
睡眠障害
【副作用】
肝障害,薬剤性横紋筋融解症,意識障害,錯乱発作
関連疾患
G47.9.1:睡眠障害 → G40-G47:挿間性・発作性疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
M62.8.6:薬剤性横紋筋融解症 → M60-M63:筋疾患
R40.2.2:意識障害 → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R41.0.3:錯乱発作 → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.