WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04606 |
ミダゾラムmidazolam3L486-0000-023-205 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04606 |
ミダゾラムmidazolam3L486-0000-023-205 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL |
4~6日 |
備考
参考
- 主な商品名:ドルミカム、ミダゾラム
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
ベンゾジアゼピン系の催眠鎮静剤である。麻酔前投薬や全身麻酔の導入および維持などに用いられる。効果は個人差が大きく過度の鎮静を避けるよう投与量を決定する必要がある。
1.作用
ミダゾラム(C18H13ClFN3)は、ベンゾジアゼピン系の催眠鎮静導入剤である。他のベンゾジアゼピン系の薬物と同様の作用を持つが、その作用発現は早く、持続時間は短い。
作用機序はγ-アミノ酪酸(GABA)ニューロンのシナプス後膜に存在するベンゾジアゼピンレセプターに高い親和性で結合することにより、GABA親和性を増大させ、さらにGABAニューロンの作用を増大させることによると考えられている。なお、その親和性はジアゼパムの約2倍である。
リトナビルやサキナビル、アンプレナビルなどのHIVプロテアーゼ阻害剤やエファビレンツなどのHIV逆転写酵素阻害剤などと併用するとミダゾラムの血中濃度を上昇させる。これは薬物代謝酵素であるCYP3A4に対する競合的阻害作用によるものと考えられている。
副作用として、大量の連用により依存性を生じることがあり、投与量の急激な減少や中止により痙攣発作や譫妄、不眠などが現れることがある。また、無呼吸、呼吸抑制、舌根沈下やアナフィラキシーショック、心疾患患者においては心室頻拍、心室性頻脈を生じることがあるので注意する。妊婦、または妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。
2.禁忌
本剤の成分またはベンゾジアゼピン系化合物に対し過敏症の既往歴のある患者、急性狭隅角緑内障の患者、重症筋無力症の患者、HIVプロテアーゼ阻害剤やHIV逆転写酵素阻害剤を投与中の患者、ショックの患者、昏睡状態の患者、バイタルサインの抑制がみられる急性アルコール中毒の患者には投与しない。
【主に用いられる疾患】
睡眠障害
【副作用】
悪心および嘔吐
関連疾患
G47.9.1:睡眠障害 → G40-G47:挿間性・発作性疾患
R11:悪心および嘔吐 → R10-R19:消化器系・腹部の症状
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.