WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26780 |
ブロマゼパムbromazepam3L110-0000-023-205 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
26780 |
ブロマゼパムbromazepam3L110-0000-023-205 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL |
4~6日 |
備考
参考
- 主な商品名:セニラン、レキソタン
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
抗不安作用のある中時間作用型のベンゾジアゼピン系薬剤である。妊婦、産婦、授乳婦などへの投与には注意が必要である。
1.作用
ブロマゼパム(C14H10BrN3O)は、ベンゾジアゼピン系の抗不安剤である。神経症やうつ病、心身症における不安、緊張、睡眠障害などの改善に用いられる。抗不安作用や筋弛緩作用が強く、睡眠作用や抗けいれん作用を有する。
主な作用機序として、中枢神経系の代表的な抑制性伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)の受容体と複合しているベンゾジアゼピン受容体に作用し、GABA受容体のクロライドチャネルの開口作用を増強することでCl-イオンを透過させやすくし、過分極になることによって興奮を抑制する。ベンゾジアゼピン受容体には催眠作用に関わるω1受容体と、抗不安作用、筋弛緩作用に関わるω2受容体があり、ブロマゼパムは両方の受容体に作用する。
健康成人男性に5 mg経口投与すると、1~2時間で最高血中濃度に達し、48時間後でもわずかに血中に存在すると考えられている。半減期は約20時間である。神経症およびうつ病における強迫、恐怖、緊張および不安などの症状に対する有効率は、61.7 %(50/81)であった。
2.禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、急性閉塞隅角緑内障の患者、重症筋無力症の患者への投与は禁忌とされている。
【主に用いられる疾患】
うつ病,抑うつ神経症,心身症
【副作用】
悪心および嘔吐,傾眠,めまい
関連疾患
F32.9.2:うつ病 → F30-F39:気分障害
F34.1.3:抑うつ神経症 → F30-F39:気分障害
F45.9.3:心身症 → F40-F48:神経症性障害
R11:悪心および嘔吐 → R10-R19:消化器系・腹部の症状
R40.0:傾眠 → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R42.1:めまい → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.