WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26782 |
エチゾラム |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
26782 |
エチゾラム |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL |
4~6日 |
備考
参考
- 主な商品名:デパス
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
不安神経症や睡眠障害の改善に用いられるチエノトリアゾロジアゼピン系薬剤である。過量投与により運動失調、低血圧、呼吸抑制、意識障害などが現れることがある。
1.作用
エチゾラム(C17H15ClN4S)は、チエノトリアゾロジアゼピン系の抗不安剤である。神経症やうつ病、心身症における不安、緊張、睡眠障害などの改善に用いられる。
ベンゾジアゼピン系と同様の作用を示し、睡眠作用、抗不安作用が強く、筋弛緩作用を有する。
主な作用機序として、中枢神経系の代表的な抑制性伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)の受容体と複合しているベンゾジアゼピン受容体に作用し、GABA受容体のクロライドチャネルの開口作用を増強することで興奮を抑制する。ベンゾジアゼピン受容体には催眠作用に関わるω1受容体と、抗不安作用、筋弛緩作用に関わるω2受容体があり、エチゾラムは両方の受容体に作用する。
健康成人男性に0.5 mg経口投与すると、2~3時間で最高血中濃度に達する。半減期は約6時間である。薬理的な半減期が短く、連用後の離脱症状が出やすいため依存しやすい。過量投与により運動失調、低血圧、呼吸抑制、意識障害などが現れることがある。
2.禁忌
急性閉塞隅角緑内障の患者、重症筋無力症の患者への投与は禁忌とされている。
【主に用いられる疾患】
統合失調症,うつ病,神経症性抑うつ状態,心身症
【副作用】
肝障害,動悸,悪心および嘔吐,傾眠
関連疾患
F20.9.2:統合失調症 → F20-F29:統合失調症
F32.9.2:うつ病 → F30-F39:気分障害
F34.1.2:神経症性抑うつ状態 → F30-F39:気分障害
F45.9.3:心身症 → F40-F48:神経症性障害
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
R00.2.2:動悸 → R00-R09:循環器系・呼吸器系の症状
R11:悪心および嘔吐 → R10-R19:消化器系・腹部の症状
R40.0:傾眠 → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.