WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 有効治療濃度
採血時期
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

26890

ゾピクロン

血液
1

遠心

 

血清
0.3

03

 

02

 

 

4週

LC-MS/MS

ng/mL

4~6日

項目
コード
検査項目

26890

ゾピクロン

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

03

 

02

 

 

4週

LC-MS/MS
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

4~6日

備考

参考

  • 主な商品名:アモバン

「薬毒物検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。

容器

容器番号03:汎用容器(分離剤なし)

  • 容量: 5.5mL・9mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 血中薬物濃度
    (血清の場合)

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

Victorri-Vigneau, C. et al.: Eur. J. Clin. Pharmacol. 69, (11), 1965, 2013.
Uchiumi, M. et al.: 日本神経精神薬理学雑誌 20, (3), 123, 2000.

検査項目解説

臨床的意義

睡眠障害の改善や麻酔前投与に使用される非ベンゾジアゼピン系薬剤である。効果には個人差が認められる。

1.作用
 ゾピクロン(C17H17CIN6O3)は、非ベンゾジアゼピン系の睡眠剤である。不眠症の睡眠障害などの改善や、麻酔前投与に用いられる。非ベンゾジアゼピン系薬剤は、ベンゾジアゼピン系薬剤とは異なり、筋弛緩作用や抗不安作用などが弱いと考えられている。

 主な作用機序として、中枢神経系の代表的な抑制性伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)の受容体と複合しているベンゾジアゼピン受容体に作用し、GABA受容体のクロライドチャネルの開口作用を増強することで興奮を抑制する。ベンゾジアゼピン受容体には催眠作用に関わるω1受容体と、抗不安作用、筋弛緩作用に関わるω2受容体があり、ゾピクロンはω1受容体のみに作用する。

 健康成人男性に7.5 mg経口投与すると、約1時間で最高血中濃度に達する。半減期は約4~5時間である。本剤の副作用として苦みを感じるがある。また、アルコールとの併用により、中枢神経抑制作用が相互に作用が増強する恐れがある。

2.禁忌
 本剤の成分またはエスゾピクロンに対し過敏症の既往歴のある患者、重症筋無力症の患者、急性閉塞隅角緑内障の患者への投与は禁忌とされている。

【主に用いられる疾患】

不眠症

【副作用】

肝障害傾眠錯乱発作

関連疾患

G47.0.1:不眠症 G40-G47:挿間性・発作性疾患
K76.9.4:肝障害 K70-K77:肝疾患
R40.0:傾眠 R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R41.0.3:錯乱発作 R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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