WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00524 |
リチウムlithium3L320-0000-023-274 |
遠心
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03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
原子吸光法 | mEq/L 0.3~1.2 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00524 |
リチウムlithium3L320-0000-023-274 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
原子吸光法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mEq/L 0.3~1.2 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
項目
- 血清リチウム濃度(早朝服薬前)が1.5mEq/Lを超えたときは臨床症状の観察を十分に行い、必要に応じて減量または休薬などの処置を行ってください。
- 血清リチウム濃度(早朝服薬前)が2.0mEq/Lを超えたときは過量投与による中毒を起こすことがあるので、減量または休薬してください。
- チャート参照:緊急報告対象項目とその基準
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:リーマス
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Pybus, J. and Bowers Jr., J.: Clin. Chem. 16, 139, 1970.
検査項目解説
臨床的意義
双極性障害の躁状態の治療薬である。中毒の予防と服薬コンプライアンスを把握する目的で血中濃度を測定する。
1.作用
リチウムは、双極性障害の躁状態に経口投与される向精神薬である。
作用機序は完全に解明されていないが、中枢神経系のノルアドレナリン作動系、ドーパミン作動系、5HT作動系で、際立った作用機序になるものはなく、多くの作用が複合的に関連して作用するものと考えられている。
過量投与による中毒予防の他、きちんと服用されているかコンプライアンスをみる目的でも血中濃度が測定される。
健康成人に経口投与後、速やかに吸収され約3時間後には最高濃度に達し半減期は約10時間、約60 %が24時間以内に尿中に排泄される。加齢とともに排泄速度は低下する。また、利尿剤を併用すると腎臓での再吸収が促進し、血中濃度は増加する。
2.禁忌
てんかんなどの脳波異常のある患者、重篤な心疾患のある患者、リチウムの体内貯留を起こしやすい状態にある患者(腎障害のある患者、衰弱または脱水状態にある患者、発熱や発汗または下痢を伴う疾患のある患者、食塩制限患者、サイアザイド系利尿剤が投与されている患者)、妊娠または妊娠している可能性のある女性には投与しない。
3.採血時期
次回投与直前(トラフ)。
【主に用いられる疾患】
双極性障害
【副作用】
下痢症,悪心および嘔吐,振戦,傾眠,錯乱発作
関連疾患
F31.9.4:双極性障害 → F30-F39:気分障害
A09.9.4:下痢症 → A00-A09:腸管感染症
R11:悪心および嘔吐 → R10-R19:消化器系・腹部の症状
R25.1.8:振戦 → R25-R29:神経系・筋骨格系の症状
R40.0:傾眠 → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R41.0.3:錯乱発作 → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.