WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27038 |
メサドンmethadone3L695-0000-023-205 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
5~11日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
27038 |
メサドンmethadone3L695-0000-023-205 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL |
5~11日 |
備考
項目
- メサドンおよび不活性主代謝物であるEDDPの各定量値をご報告します。
参考
- 主な商品名:メサペイン
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
がん疼痛治療に使用される医療用のオピオイド鎮痛剤である。適量には個人差が大きい。
1.作用
メサドン(C21H27NO・HCl)は、医療用のオピオイド鎮痛剤であり、その作用は強いため、強オピオイドとして中等度から高度の疼痛に用いられる。本剤は、他の強オピオイド鎮痛剤投与では充分な鎮痛効果が得られなかった場合に投与する。また、がん疼痛の治療に精通した医師によって本剤の使用が適切と判断される症例において、処方、投与を行い、薬剤使用のリスクを十分に伝えることが求められている。
主な作用機序として、μ,κ,δの3種類あるとされるオピオイド受容体のうち、μオピオイド受容体に作用することで、痛覚情報伝導経路の興奮が抑制され、鎮痛作用を示す。さらに本剤はNMDA受容体拮抗作用を有することで、神経障害性痛にも有用と考えられている。
健康成人男性に5 mg経口投与すると、約5時間で最高血中濃度に達する。半減期は30~40時間である。また、健康成人男性に10 mg経口投与すると、約3時間で最高血中濃度に達する。作用持続時間は単回投与の場合、4~5時間、反復投与では8~12時間程度である。しかし、メサドンの消失半減期は個人差が激しく、本剤の投与の適量は個人によって差があるため、少量から使いはじめ、過量投与にならないよう注意しなくてはならない。
2.禁忌
重篤な呼吸抑制のある患者、重篤な慢性閉塞性肺疾患の患者、気管支喘息発作中の患者、麻痺性イレウスの患者、急性アルコール中毒の患者、本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、出血性大腸炎の患者、ナルメフェンを投与中または投与中止後1週間以内の患者には投与しない。
【主に用いられる疾患】
癌性疼痛
【副作用】
不整脈,心不全,傾眠,めまい,ショック
関連疾患
R52.2.3:癌性疼痛 → R50-R69:全身症状・徴候
I49.9.2:不整脈 → I30-I52:その他の心疾患
I50.9.3:心不全 → I30-I52:その他の心疾患
R40.0:傾眠 → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R42.1:めまい → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R57.9.1:ショック → R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.