WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
05215 |
骨型アルカリフォスファターゼ |
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
CLEIA | μg/L M 3.7~20.9 |
包括157 D008 26 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
05215 |
骨型アルカリフォスファターゼ |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/L M 3.7~20.9 |
包括157 D008 26 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
項目
- [骨形成マーカー]BGP、BAP、total P1NP。
[骨吸収マーカー]NTX、TRACP-5b、DPD。
検体
- ヘパリン血漿も検査可。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/骨型アルカリホスファターゼ(BAP)
- 実施料:包括157
- 診療報酬区分:D008 26
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
「BAP」、「Intact PⅠNP」、「ALPアイソザイム(PAG電気泳動法)」および「total P1NP」のうち2項目以上を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
倉澤健太郎, 他: 医学と薬学 55, 279, 2006.
検査項目解説
臨床的意義
ALPアイソザイムの3型に相当する骨由来のALPである。がんの骨転移や骨粗鬆症など骨疾患で上昇し、食事の影響を受けにくい。
骨型アルカリフォスファターゼ(BAP)は、ALPアイソザイムの3型に相当する骨由来のアルカリフォスファターゼ(ALP)である。
骨代謝は、骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収により常にリモデリングされている。これらの骨代謝回転を評価する骨代謝マーカーは骨形成マーカーと骨吸収マーカーに大別され、BAPは前者に該当する。
ALPは、塩基性pH条件下でリン酸エステルを加水分解する酵素である。さまざまな臓器に存在するが、特に骨と肝臓に多く含まれている。ALPのアミノ酸配列は臓器が異なっても基本的に同一であるが、糖鎖の部分が異なっているため、アイソザイムが生じる。
骨由来のALP(BAP)は骨の新生に伴い、骨芽細胞で四量体として産生され、その細胞膜に存在するが、ホスフォリパーゼにより分解され二量体として血中に放出される。そのため血中濃度は骨芽細胞の数や活動性を反映し、骨形成状態の評価に役立つ。また、前立腺癌や乳癌などでは、骨転移に伴ってBAP上昇をみる。代謝性骨疾患である原発性副甲状腺機能亢進症や骨ページェット病の診断・評価にも有用な指標とされる。
【高値を示す疾患】
骨転移癌,副甲状腺機能亢進症,骨粗鬆症,くる病
関連疾患
E55.0.1:くる病 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
C79.5.11:骨転移癌 → C76-C80:その他の部位不明腫瘍
E21.3.2:副甲状腺機能亢進症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
M81.9.1:骨粗鬆症 → M80-M85:骨の密度・構造の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.