WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26734 |
低カルボキシル化オステオカルシン |
溶血不可
遠心
|
01 ↓
02 |
1カ月 凍 |
CLEIA | ng/mL 4.50 未満 |
包括154 D008 24 生Ⅱ |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
26734 |
低カルボキシル化オステオカルシン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
溶血不可
遠心
|
01 ↓
02 |
1カ月 凍 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 4.50 未満 |
包括154 D008 24 生Ⅱ |
3~5日 |
備考
検体
- 溶血検体でのご依頼は避けてください。
- 本検査は「*37」へ再委託をいたします.
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)
- 実施料:包括154
- 診療報酬区分:D008 24
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
骨粗鬆症におけるビタミンK2剤の治療選択目的で行った場合または治療経過観察を行った場合に算定できます。ただし、治療開始前においては1回、その後は6月以内に1回に限り算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
白木正孝, 他: 医学と薬学 57, (4), 537, 2007.
検査項目解説
臨床的意義
ビタミンKが不足した場合に血中に放出される正常な機能を持たないオステオカルシンを測定する検査である。骨密度とは異なる骨折リスク因子である。
オステオカルシン(OC)は、別名BGP(bone gla protein)ともいわれる分子量約6,000の49個のアミノ酸からなるタンパク質であり、コラーゲンに次いで骨基質に多く含まれている。骨芽細胞によりつくられるOCは骨の非コラーゲン部位の10~20 %を占め、一部Gla化したものが骨基質中に蓄積されて骨形成に重要な役割を果たす。
OCには3カ所のカルボキシル(Gla)化部位があり、γカルボキシラーゼの働きにより17位、21位、24位のグルタミン酸残基がGla化されGlu-OCがGla-OCとなり骨基質に取り込まれる。Gla-OCはカルシウムを骨に蓄積することを可能にする。しかし、Gla化されなかったオステオカルシンは骨基質に取り込まれず血中に放出される。
ビタミンKは、このγカルボキシラーゼの補酵素であり、ビタミンKが不足するとγカルボキシラーゼが働くことができず、低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)と呼ばれる正常な機能を有しないOCが産生される。
血中でのucOCの上昇は、ビタミンKの不足およびGla-OC低下を示す。骨中のビタミンK不足、血中ucOC高値は大腿骨頸部骨折のリスク因子となるが、活性型であるビタミンK2製剤のメナテトレノン投与により改善される。なお、活性型ビタミンK2の食品における含有量は、納豆以外にはきわめて少ない。
【高値を示す疾患】
ビタミンK欠乏症,骨粗鬆症
関連疾患
E56.1.1:ビタミンK欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
M81.9.1:骨粗鬆症 → M80-M85:骨の密度・構造の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.