WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27364 |
抗IA-2抗体 [膵・消化管]anti-IA-2/ICA512 antibody5G342-0000-023-023 |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
EIA | U/mL 0.6 未満 |
包括213 D008 43 生Ⅱ |
3~9日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27364 |
抗IA-2抗体 [膵・消化管]anti-IA-2/ICA512 antibody5G342-0000-023-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
冷蔵 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
U/mL 0.6 未満 |
包括213 D008 43 生Ⅱ |
3~9日 |
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/抗IA-2抗体
- 実施料:包括213
- 診療報酬区分:D008 43
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
すでに糖尿病の診断が確定し、かつ、「抗GAD抗体」陰性が確認された患者に対し、1型糖尿病の診断に用いた場合に算定できます。算定するに当たっては「抗GAD抗体」の結果、陰性が確認された年月日を診療報酬明細書の摘要欄へ記載する必要があります。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
川崎英二, 他: 医学と薬学 75, (6), 669, 2018.
川崎英二, 他: 医学と薬学 66, (2), 345, 2011.
検査項目解説
臨床的意義
膵ランゲルハンス島関連自己抗体の一種である。若年発症型の1型糖尿病で高い陽性率を示す。
IA-2は、1992年にRabinらによって発見された受容体タイプのタンパク質で、979個のアミノ酸で構成されている。チロシンフォスファターゼ類似タンパクファミリーのひとつであり、膵β細胞で発現が確認されている。IA-2とは別個にクローニングされたICA512とは、同じ物質であることが後に判明したため、ICA512/IA-2抗体とも呼ばれる。
IA-2は多くの1型糖尿病患者の血中で、自己抗体である抗IA-2抗体の存在が確認されている。
抗IA-2抗体は、抗GAD抗体やICAなどと同じく膵ランゲルハンス島関連自己抗体の一種である。抗IA-2抗体は、1型糖尿病の発症前より血中に出現することがあるため、1型糖尿病の発症予測に有用なマーカーと考えられている。
抗IA-2抗体と抗GAD抗体との間には、相関関係が認められない。このため両抗体からは個別の情報が得られ、結果を比較することで、1型糖尿病の分類や予後推定に役立てることができる。例えば緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)において、抗GAD抗体と比較すると、抗IA-2抗体の陽性率はかなり低い。これに対し、急激に発症し進行するタイプの1型糖尿病では、両抗体とも陽性となる頻度が全体の約40 %と比較的高い。一方、抗GAD抗体に比べ、抗IA-2抗体は若年発症例(10歳以下)において高い陽性率を示すため、若年性の1型糖尿病の診断に有用とされる。また、抗IA-2抗体、抗GAD抗体の両者陰性の場合は、2型糖尿病の可能性が示唆されるため、定期的な経過観察が推奨される。
【高値を示す疾患】
1型糖尿病,緩徐進行1型糖尿病
関連疾患
E10.91:1型糖尿病 → E10-E14:糖尿病
E10.92:緩徐進行1型糖尿病 → E10-E14:糖尿病
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.