WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04755 |
肝細胞増殖因子 |
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
EIA | ng/mL 0.39 以下 |
227 D007 54 生Ⅰ |
2~8日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04755 |
肝細胞増殖因子 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 0.39 以下 |
227 D007 54 生Ⅰ |
2~8日 |
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/肝細胞増殖因子(HGF)
- 実施料:227
- 診療報酬区分:D007 54
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
肝炎の劇症化が疑われる場合、または劇症肝炎の経過観察に用いた場合のみ算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
武籐泰敏, 他: 肝胆膵 25, 541, 1992.
検査項目解説
臨床的意義
劇症肝炎患者の血中で増加し、非常に強い肝細胞増殖活性を持つタンパク質を測定する検査である。肝炎劇症化の予知と治療開始の指標として用いられる。
肝細胞増殖因子(HGF)は、劇症肝炎患者の血中に多く存在し、非常に強い肝細胞増殖活性を持つタンパク質である。
劇症肝炎は非常に致命率の高い疾患である。従来まではプロトトロンビン時間(PT)、ヘパプラスチンテストのような血液凝固系のマーカーが診断に用いられていた。しかし、これらのマーカーでは早期に診断することが困難であり、異常値を呈するころには肝細胞の壊死が高度に進行している場合もまれではなかった。
HGFの測定は、これらの凝固系マーカーが異常値を示す前の早期段階で、劇症化の予知を行い、肝性脳症が発現する前に血漿交換などの適切な治療に踏み切るための有用な指標である。
HGF値の変動は総ビリルビン値やICG 15分停滞率とよく相関するといわれる。
なお、亜急性肝炎、急性肝炎などでも上昇をみるが、劇症肝炎に比較すると上昇は軽度(多くは1.0 ng/mL以下)に留まる。
【高値を示す疾患】
亜急性肝炎,急性肝炎,劇症肝炎,肝癌,肝硬変症
関連疾患
B17.9.1:亜急性肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
B17.9.3:急性肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
B19.0.1:劇症肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
C22.0.1:肝癌 → C15-C26:消化器腫瘍
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.