WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01803

癌胎児性抗原
(CEA)carcinoembryonic antigen

5D010-0000-023-051

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA

ng/mL

5.0 以下

包括99

D009 3

生Ⅱ

2~3日

項目
コード
検査項目

01803

癌胎児性抗原
(CEA)carcinoembryonic antigen

5D010-0000-023-051

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

5.0 以下

包括99

D009 3

生Ⅱ

2~3日

備考

検体

  • 唾液による汚染で高値異常を示す場合がありますので、検体の取り扱いに十分ご注意ください。

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「腫瘍関連検査」分野共通の特記事項

  • [ご参考]「腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈」(チャート参照)、「検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料」(チャート参照)、「腫瘍部位とマーカーの有用性」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:腫瘍マーカー/癌胎児性抗原(CEA)
  • 実施料:包括99
  • 診療報酬区分:D009 3
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 腫瘍マーカーは、悪性腫瘍の患者であることが強く疑われる者に対して検査を行った場合に、悪性腫瘍の診断の確定又は転帰の決定までの間に1回を限度として算定する。悪性腫瘍の診断が確定し、計画的な治療管理を開始した場合、当該治療管理中に行った腫瘍マーカーの検査の費用は「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料に含まれ、腫瘍マーカーは、原則として、「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料と同一月に併せて算定できない。ただし、悪性腫瘍の診断が確定した場合であっても、次に掲げる場合においては、「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料とは別に腫瘍マーカーの検査料を算定できる。

  • ア 急性及び慢性膵炎の診断及び経過観察のために「8」のエラスターゼ1を行った場合
  • イ 肝硬変、HBs抗原陽性の慢性肝炎又はHCV抗体陽性の慢性肝炎の患者について、「2」のα-フェトプロテイン(AFP)、「10」のPIVKA-II半定量又は定量を行った場合(月1回に限る。)
  • ウ 子宮内膜症の診断又は治療効果判定を目的として「11」のCA125又は「27」のCA602を行った場合(診断又は治療前及び治療後の各1回に限る。)
  • エ 家族性大腸腺腫症の患者に対して「3」の癌胎児性抗原(CEA)を行った場合


■ 「3」の癌胎児性抗原(CEA)と「7」のDUPAN-2を併せて測定した場合は主たるもののみ算定する。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

田端介富, 他: 機器・試薬 22, 419, 1999.

検査項目解説

臨床的意義

消化管の悪性腫瘍を中心に、最も汎用性の広い腫瘍マーカーである。

 癌胎児性抗原(CEA)は、1965年にGoldらにより結腸癌と胎児結腸粘膜組織に共通して存在する抗原物質として発見された糖タンパクであり、今日最もよく用いられている腫瘍マーカーのひとつである。

 大腸癌をはじめとする消化器癌、膵癌、肺癌などのさまざまな臓器由来のがんに幅広く出現するため、その診断補助および術後・治療後の経過観察の指標として有用性が認められている。また、大腸癌や胃癌における術前CEA高値例では有意に再発率が高いとされ、予後の予測にも有用とされる。

 なお、CEAについては、遺伝子クローニングの成功によってその一次構造が解明され、免疫グロブリン・スーパーファミリーに属することが明らかになっている。さらに、CEAが細胞接着分子としての機能を有することやがん細胞の転移に促進的に働くことが報告されている。

【高値を示す疾患】

大腸癌肺癌食道癌胃癌肝癌胆のう癌膵癌子宮癌卵巣癌腎癌

関連疾患

C15.9.6:食道癌 C15-C26:消化器腫瘍
C16.9.8:胃癌 C15-C26:消化器腫瘍
C22.0.1:肝癌 C15-C26:消化器腫瘍
C23.2:胆のう癌 C15-C26:消化器腫瘍
C25.9.3:膵癌 C15-C26:消化器腫瘍
C55.1:子宮癌 C51-C58:女性生殖器腫瘍
C56.5:卵巣癌 C51-C58:女性生殖器腫瘍
C64.5:腎癌 C64-C68:泌尿器腫瘍
C18.9.12:大腸癌 C15-C26:消化器腫瘍
C34.9.12:肺癌 C30-C39:呼吸器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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