WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

03497

NCC-ST-439NCC-ST-439

5D200-0000-023-023

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

EIA

U/mL

M 4.5 未満
F 49歳以下 7.0 未満
50歳以上 4.5 未満

包括112

D009 6

生Ⅱ

3~4日

項目
コード
検査項目

03497

NCC-ST-439NCC-ST-439

5D200-0000-023-023

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

EIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

U/mL

M 4.5 未満
F 49歳以下 7.0 未満
50歳以上 4.5 未満

包括112

D009 6

生Ⅱ

3~4日

備考

検体

  • 唾液による汚染で高値異常を示す場合がありますので、検体の取り扱いに十分ご注意ください。

「腫瘍関連検査」分野共通の特記事項

  • [ご参考]「腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈」(チャート参照)、「検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料」(チャート参照)、「腫瘍部位とマーカーの有用性」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:腫瘍マーカー/NCC-ST-439
  • 実施料:包括112
  • 診療報酬区分:D009 6
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 腫瘍マーカーは、悪性腫瘍の患者であることが強く疑われる者に対して検査を行った場合に、悪性腫瘍の診断の確定又は転帰の決定までの間に1回を限度として算定する。悪性腫瘍の診断が確定し、計画的な治療管理を開始した場合、当該治療管理中に行った腫瘍マーカーの検査の費用は「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料に含まれ、腫瘍マーカーは、原則として、「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料と同一月に併せて算定できない。ただし、悪性腫瘍の診断が確定した場合であっても、次に掲げる場合においては、「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料とは別に腫瘍マーカーの検査料を算定できる。

  • ア 急性及び慢性膵炎の診断及び経過観察のために「8」のエラスターゼ1を行った場合
  • イ 肝硬変、HBs抗原陽性の慢性肝炎又はHCV抗体陽性の慢性肝炎の患者について、「2」のα-フェトプロテイン(AFP)、「10」のPIVKA-II半定量又は定量を行った場合(月1回に限る。)
  • ウ 子宮内膜症の診断又は治療効果判定を目的として「11」のCA125又は「27」のCA602を行った場合(診断又は治療前及び治療後の各1回に限る。)
  • エ 家族性大腸腺腫症の患者に対して「3」の癌胎児性抗原(CEA)を行った場合

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

大倉久直, 他: 癌と化療 14, 1901, 1987.

検査項目解説

臨床的意義

膵癌、消化器系癌や肺腺癌、乳癌に有用な腫瘍マーカーである。CA19-9などよりがん特異性が高いとされている。

 NCC-ST-439は、広橋ら(1984年)により低分化型胃腺癌由来細胞株を免疫原として作製されたモノクローナル抗体によって認識される抗原で、そのエピトープはムチン様高分子タンパク質上に存在する糖鎖と考えられている。

 免疫組織化学的検討において本抗原は、胃癌、大腸癌、膵癌、胆道癌などの消化器系癌や肺腺癌、乳癌の各組織にきわめて高頻度に認められ、他方正常組織として顎下腺、気管支腺、近位尿細管上皮、肝細胞、膵ランゲルハンス島の一部にも存在する。

 NCC-ST-439は、消化器系癌をはじめとして各種がん患者血中に増加する。一方、CA19-9など従来の糖鎖抗原とは異なって肝胆膵系の良性疾患における偽陽性率がきわめて低いことから、がん特異性の高いマーカーとして評価されている。

 なお、NCC-ST-439の糖鎖構造は長らく不明であったが、Ⅱ型糖鎖であるシアリルLexの特別な分子とだけ反応することが判明している。したがって、同じⅡ型糖鎖抗原として知られるSLX(シアリルLex-i抗原)とは互いに一定のデータ相関があり、両者を併用する意義は少ない。

【高値を示す疾患】

胆道癌膵癌肺癌乳癌胃癌大腸癌肝癌卵巣癌

関連疾患

C16.9.8:胃癌 C15-C26:消化器腫瘍
C18.9.12:大腸癌 C15-C26:消化器腫瘍
C22.0.1:肝癌 C15-C26:消化器腫瘍
C56.5:卵巣癌 C51-C58:女性生殖器腫瘍
C24.9.1:胆道癌 C15-C26:消化器腫瘍
C25.9.3:膵癌 C15-C26:消化器腫瘍
C34.9.12:肺癌 C30-C39:呼吸器腫瘍
C50.9.8:乳癌 C50-C50:乳癌
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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