WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

13367

デオキシピリジノリン
(DPD)deoxypyridinoline

5C146-0000-001-052

 

尿
1.5

 

25

7日

冷蔵

CLEIA

nmol/mmol・Cr

M 2.1~5.4
F 2.8~7.6

包括191

D008 39

生Ⅱ

2~4日

項目
コード
検査項目

13367

デオキシピリジノリン
(DPD)deoxypyridinoline

5C146-0000-001-052

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

尿
1.5

 

25

7日

冷蔵

CLEIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

nmol/mmol・Cr

M 2.1~5.4
F 2.8~7.6

包括191

D008 39

生Ⅱ

2~4日

備考

項目

  • 遊離型デオキシピリジノリンを測定します。

依頼

  • 骨粗鬆症の検査としてご利用の場合は、[内分泌学検査]に掲載している同名の各検査項目(項目コード:13363、12205)をご依頼ください。

報告

  • 濃度が7.0nmol/L未満の場合は、7.0nmol/Lを用いてクレアチニン補正を行い、クレアチニン補正値は「未満」を付記してご報告します。

「腫瘍関連検査」分野共通の特記事項

  • [ご参考]「腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈」(チャート参照)、「検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料」(チャート参照)、「腫瘍部位とマーカーの有用性」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:内分泌学的検査/デオキシピリジノリン(DPD)(尿)
  • 実施料:包括191
  • 診療報酬区分:D008 39
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 各種ホルモンの日内変動検査は、内分泌学的検査の該当する項目の測定回数により算定するが、その回数については妥当適切な範囲であること。

■ 「25」のI型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)及び「39」のデオキシピリジノリン(DPD)(尿)は、原発性副甲状腺機能亢進症の手術適応の決定、副甲状腺機能亢進症手術後の治療効果判定又は骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択に際して実施された場合に算定する。なお、骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択時に1回、その後6月以内の薬剤効果判定時に1回に限り、また薬剤治療方針を変更したときは変更後6月以内に1回に限り算定できる。

■ 「25」のI型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)、「26」のオステオカルシン(OC)又は「39」のデオキシピリジノリン(DPD)(尿)を併せて実施した場合は、いずれか1つのみ算定する。

■ 「23」のI型コラーゲン-C-テロペプチド(ICTP)、「D008」内分泌学的検査の「25」のI型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)又は同区分「39」のデオキシピリジノリン(DPD)(尿)は、乳癌、肺癌又は前立腺癌であると既に確定診断された患者について骨転移の診断のために当該検査を行い、当該検査の結果に基づいて計画的な治療管理を行った場合に限り、「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料の「ロ」を算定する。

「NTX」、「オステオカルシン」または「DPD」を併せて実施した場合は、いずれか1つのみ算定できます。
乳癌、肺癌または前立腺癌と既に診断された患者に対し骨転移診断のために行い、当該検査に基づいて計画的な治療管理を行った場合には、「悪性腫瘍特異物質治療管理料」として算定します。

容器

容器番号25:尿一般容器

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 尿一般検査

参考文献

畠 啓視, 他: ホルモンと臨床 42, 659, 1994.

検査項目解説

臨床的意義

骨基質の代謝産物を測定する検査である。骨量減少を来す代謝性疾患やがんの骨転移で尿中濃度が上昇する。

 デオキシピリジノリン(DPD)は、骨基質の主要構成成分であるⅠ型コラーゲンの分子間に架橋を形成し、コラーゲン線維の安定化に寄与するピリジニウム架橋アミノ酸のひとつである。

 この架橋物質には構造的に類似するピリジノリンおよびDPDの2種が知られるが、前者が骨・軟骨に加えて多くの結合組織にも存在するのに対し、後者の分布は主に骨・歯牙に局在するため、骨特異性がより高いといえる。

 骨吸収に伴う分解産物として放出されたDPDおよびピリジノリンは、異化を受けずに尿中に排泄される。このうち約40 %が遊離型、約60 %がコラーゲン分子末端部を含むペプチド結合型であり、本検査法であるEIA法にて測定されるのは遊離型のみである。

 通常、遊離型・ペプチド結合型の尿中排泄量比率はほぼ一定していることから、遊離DPD量は生体の骨吸収状態の指標となる。

 骨量減少を来す各種代謝性疾患、がんの骨転移などで尿中遊離DPDは健常者に比べて有意な高値を示し、その診断や病態把握に有用である。

 女性では閉経後から徐々に遊離DPDの尿中排泄量が増加し、3~5年で最大値に達する。思春期前は成人に比べて約10倍の高値である。

【高値を示す疾患】

骨転移癌原発性副甲状腺機能亢進症骨粗鬆症骨軟化症甲状腺機能亢進症

関連疾患

E05.9.5:甲状腺機能亢進症 E00-E07:甲状腺疾患
C79.5.11:骨転移癌 C76-C80:その他の部位不明腫瘍
E21.0.1:原発性副甲状腺機能亢進症 E20-E35:その他の内分泌疾患
M81.9.1:骨粗鬆症 M80-M85:骨の密度・構造の疾患
M83.9.1:骨軟化症 M80-M85:骨の密度・構造の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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