WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

26718

可溶性インターロイキン-2レセプター
(sIL-2R)soluble interleukin-2 receptor

5J095-0000-023-052

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

14日

冷蔵

CLEIA

U/mL

121~613

包括438

D009 36

生Ⅱ

2~3日

項目
コード
検査項目

26718

可溶性インターロイキン-2レセプター
(sIL-2R)soluble interleukin-2 receptor

5J095-0000-023-052

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

14日

冷蔵

CLEIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

U/mL

121~613

包括438

D009 36

生Ⅱ

2~3日

備考

「腫瘍関連検査」分野共通の特記事項

  • [ご参考]「腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈」(チャート参照)、「検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料」(チャート参照)、「腫瘍部位とマーカーの有用性」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:腫瘍マーカー/可溶性インターロイキン-2レセプター(sIL-2R)
  • 実施料:包括438
  • 診療報酬区分:D009 36
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 腫瘍マーカーは、悪性腫瘍の患者であることが強く疑われる者に対して検査を行った場合に、悪性腫瘍の診断の確定又は転帰の決定までの間に1回を限度として算定する。悪性腫瘍の診断が確定し、計画的な治療管理を開始した場合、当該治療管理中に行った腫瘍マーカーの検査の費用は「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料に含まれ、腫瘍マーカーは、原則として、「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料と同一月に併せて算定できない。ただし、悪性腫瘍の診断が確定した場合であっても、次に掲げる場合においては、「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料とは別に腫瘍マーカーの検査料を算定できる。

  • ア 急性及び慢性膵炎の診断及び経過観察のために「8」のエラスターゼ1を行った場合
  • イ 肝硬変、HBs抗原陽性の慢性肝炎又はHCV抗体陽性の慢性肝炎の患者について、「2」のα-フェトプロテイン(AFP)、「10」のPIVKA-II半定量又は定量を行った場合(月1回に限る。)
  • ウ 子宮内膜症の診断又は治療効果判定を目的として「11」のCA125又は「27」のCA602を行った場合(診断又は治療前及び治療後の各1回に限る。)
  • エ 家族性大腸腺腫症の患者に対して「3」の癌胎児性抗原(CEA)を行った場合


■ 「36」の可溶性インターロイキン-2レセプター(sIL-2R)は、非ホジキンリンパ腫、ATL又はメトトレキサート使用中のリンパ増殖性疾患の診断の目的で測定した場合に算定できる。また、非ホジキンリンパ腫又はATLであることが既に確定診断された患者に対して、経過観察のために測定した場合は、「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料の「ロ」により算定する。

非ホジキンリンパ腫、ATLまたはメトトレキサート使用中のリンパ増殖性疾患の診断の目的で測定した場合に算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

伏見美津恵, 他: 医学と薬学 73, (7), 875, 2016.
古川亜紀, 他: 医療と検査機器・試薬 39, (3), 263, 2016.

検査項目解説

臨床的意義

免疫機構活性化の一指標である。造血器悪性腫瘍、ウイルス感染、リウマチなどにおいて上昇する。

 インターロイキン-2レセプター(IL-2R)は、分子量70,000のp70(β鎖)と分子量55,000のTac抗原(α鎖)と呼ばれている2種類のサブユニットからなるタンパク質である。前者が休止期のリンパ球にも発現しているのに対して、後者はリンパ球活性化の後にはじめて見出されるため、生体の免疫機構活性化の指標とすることができる。

 リンパ球活性化状態において、Tac抗原が末梢血中に可溶性の形でも存在することが明らかになっており、可溶性IL-2R(sIL-2R)と名付けられている。sIL-2Rは、IL-2との結合性を保持することから、生体の免疫調節にも関与していると推定される。

 血中sIL-2R値は、造血器悪性腫瘍、レトロウイルス感染症、リウマチ、膠原病など、免疫系のさまざまな病的状態で上昇し、病勢を反映する指標として有用と考えられている。

【高値を示す疾患】

悪性リンパ腫非ホジキンリンパ腫急性リンパ性白血病成人T細胞リンパ腫/白血病[HTLV-1関連]関節リウマチ

関連疾患

M06.9.2:関節リウマチ M05-M14:炎症性多発性関節疾患
C85.9.2:悪性リンパ腫 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C85.9.22:非ホジキンリンパ腫 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C91.0.16:急性リンパ性白血病 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C91.5:成人T細胞リンパ腫/白血病[HTLV-1関連] C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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