WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

25527

HPVジェノタイプ判定human papilloma virus-high risk type

5F101-1405-076-898

5F101-1405-076-898

 

LBC用採取液(ThinPrep)
3

または

 

LBC用採取液(SurePath)
3

指定容器 

81

 

指定容器 

82

 

冷蔵

 

 

冷蔵

PCR-rSSO法

2000

D023 25

微生

3~6日

項目
コード
検査項目

25527

HPVジェノタイプ判定human papilloma virus-high risk type

5F101-1405-076-898

5F101-1405-076-898

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

LBC用採取液(ThinPrep)
3

または

 

LBC用採取液(SurePath)
3

指定容器 

81

 

指定容器 

82

 

冷蔵

 

 

冷蔵

PCR-rSSO法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

2000

D023 25

微生

3~6日

備考

項目

  • 16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59および68型の“中~高リスク型”HPV(13種)を検出します。

検体

  • チャート参照:LBC検体提出の留意点
  • コンタミネーション防止のため、先に必要量を分注いただく方法を推奨します。

診療報酬

  • 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/HPVジェノタイプ判定
  • 実施料:2000
  • 診療報酬区分:D023 25
  • 判断料区分:微生物学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ HPVジェノタイプ判定

  • ア 「25」のHPVジェノタイプ判定は、あらかじめ行われた組織診断の結果、CIN1又はCIN2と判定された患者に対し、治療方針の決定を目的として、ハイリスク型HPVのそれぞれの有無を確認した場合に算定する。
  • イ 当該検査は、「10」のHPV核酸検出及び「11」のHPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)の施設基準を届け出ている保険医療機関のみ算定できる。
  • ウ 当該検査を算定するに当たっては、あらかじめ行われた組織診断の実施日及び組織診断の結果、CIN1又はCIN2のいずれに該当するかを診療報酬明細書の摘要欄に記載する。
  • エ 同一の患者について、当該検査を2回目以降行う場合は、当該検査の前回実施日を上記に併せて記載する。

予め行われた組織診断の結果、CIN1またはCIN2と判定された患者に対し、治療方針の決定を目的としハイリスク型HPVのそれぞれの有無を確認した場合に算定できます。
算定に当たっては、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等への届出が必要です。
算定に当たっては、予め行われた組織診断の実施日および組織診断の結果、CIN1またはCIN2のいずれに該当するかを診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
同一患者について、当該検査を2回目以降行う場合は、当該検査の前回実施日も診療報酬明細書の摘要欄に併せて記載する必要があります。

チャート

LBC検体提出の留意点

容器

容器番号81:液状細胞診(LBC)婦人科用(ThinPrep)

  • 採取量: -
  • 添加剤: メタノール含有
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器表示
  • 主な検査項目: LBC婦人科,
    HPV型別

容器番号82:液状細胞診(LBC)婦人科用(SurePath)

  • 採取量: -
  • 添加剤: エタノール,
    メタノール,
    イソプロパノール
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器表示
  • 主な検査項目: LBC婦人科

参考文献

尾崎 聡, 他: 臨床病理 60, (7), 621, 2012.

検査項目解説

臨床的意義

尖圭コンジローマ、子宮頸癌と関連深いHPVのジェノタイプ判定検査である。ウイルス型により低リスク型群と中・高リスク型群に分けられる。

 性行為感染症(STD)起因ウイルスの一種であるヒトパピローマウイルス(HPV)感染を、DNAの同定により判定する検査である。HPVは尖圭コンジローマ、子宮頸癌などの一因とされるウイルスであるが、DNA型により病原性の程度が異なるため、低リスク型群と中・高リスク型群に分けて判定が行われる。

 HPVは、皮膚や生殖器粘膜における尖圭コンジローマ、子宮頸癌・外陰癌の発生に関与することで知られるパポーバウイルス科のDNAウイルスである。

 HPVは200種類以上の遺伝子型が同定されているが、組織より分離されるHPVの型と病変の間には密接な関連がある。尖圭コンジローマのような比較的良性な腫瘤性病変を惹起する低リスク型と、がん組織に高頻度に検出され病変の悪性化に関与する中あるいは高リスク型の二群に大別される。したがって、HPV感染の診断に際しては単にウイルスの存在のみならず、それが両群のいずれであるかの鑑別が重要とされる。

 HPV簡易ジェノタイプ判定《TaqManPCR法》では、16、18型の型別判定が可能な検査である。その他高リスク群については、いずれかないし全ての型に感染している場合に陽性という結果が出る。

 HPV簡易ジェノタイプ判定 (9種判別)では、16,18,31,45,51,52型の6種類の遺伝子型の型別判定と、33と58型、35と39と68型、56と59と66型の遺伝子グループ単位での検出有無を報告する。

 HPVジェノタイプ判定では、中~高リスク群の16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,68型の13種を検出する。

【陽性を示す疾患】

ヒトパピローマウイルス感染症

関連疾患

B07.2:ヒトパピローマウイルス感染症 B00-B09:皮膚粘膜系のウイルス感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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