WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27254 |
HPV簡易ジェノタイプ判定 |
|
指定容器
74 |
15日 冷蔵 |
リアルタイムPCR法 | 検出せず |
347 D023 11 微生 |
3~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27254 |
HPV簡易ジェノタイプ判定 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
指定容器
74 |
15日 冷蔵 |
リアルタイムPCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
347 D023 11 微生 |
3~4日 |
備考
項目
- 6種の遺伝子型の型別判定と3種の遺伝子グループのグループ単位での検出有無をご報告します。
- HPV簡易ジェノタイプ判定(9種判別)
- 型別判定が可能なもの:16型、18型、31型、45型、51型、52型
- グループ判定を行うもの*:33と58型、35と39と68型、56と59と66型
*いずれか、または全ての型に感染している場合に陽性となります。グループ内のどの型に感染しているかは判別できません。
検体
- チャート参照:「HPV簡易ジェノタイプ判定(9種判別)」検体の留意点
診療報酬
- 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/HPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)
- 実施料:347
- 診療報酬区分:D023 11
- 判断料区分:微生物学的検査
予め行われた細胞診の結果、ベセスダ分類がASC-US(意義不明異型扁平上皮)と判定された患者または過去に子宮頚部円錐切除もしくはレーザー照射治療を行った患者に対して行った場合に限り算定できます。
過去に子宮頸部円錐切除またはレーザー照射治療を行った患者以外の患者については、細胞診と同時にHPV検査を実施した場合は算定できません。
算定に当たっては、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等への届出が必要です。
「HPV核酸検出」と「HPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)」を併せて実施した場合は主たるもの1つに限り算定できます。
チャート
容器
容器番号74:HPV簡易ジェノタイプ(9種判別)提出用容器
- 採取量: 0.5mL
- 添加剤: 1.7M of a Tris/Sodium Chloride solution with surfactant and preservative
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器表示
- 主な検査項目: HPV簡易ジェノタイプ判定(9種判別)
参考文献
日本産科婦人科学会: 産婦人科診療ガイドライン2011, 2011.
Sasagawa, T. et al.: J. Med. Virol. 88, 324, 2016.
検査項目解説
臨床的意義
尖圭コンジローマ、子宮頸癌と関連深いHPVのジェノタイプ判定検査である。ウイルス型により低リスク型群と中・高リスク型群に分けられる。
性行為感染症(STD)起因ウイルスの一種であるヒトパピローマウイルス(HPV)感染を、DNAの同定により判定する検査である。HPVは尖圭コンジローマ、子宮頸癌などの一因とされるウイルスであるが、DNA型により病原性の程度が異なるため、低リスク型群と中・高リスク型群に分けて判定が行われる。
HPVは、皮膚や生殖器粘膜における尖圭コンジローマ、子宮頸癌・外陰癌の発生に関与することで知られるパポーバウイルス科のDNAウイルスである。
HPVは200種類以上の遺伝子型が同定されているが、組織より分離されるHPVの型と病変の間には密接な関連がある。尖圭コンジローマのような比較的良性な腫瘤性病変を惹起する低リスク型と、がん組織に高頻度に検出され病変の悪性化に関与する中あるいは高リスク型の二群に大別される。したがって、HPV感染の診断に際しては単にウイルスの存在のみならず、それが両群のいずれであるかの鑑別が重要とされる。
HPV簡易ジェノタイプ判定《TaqManPCR法》では、16、18型の型別判定が可能な検査である。その他高リスク群については、いずれかないし全ての型に感染している場合に陽性という結果が出る。
HPV簡易ジェノタイプ判定 (9種判別)では、16,18,31,45,51,52型の6種類の遺伝子型の型別判定と、33と58型、35と39と68型、56と59と66型の遺伝子グループ単位での検出有無を報告する。
HPVジェノタイプ判定では、中~高リスク群の16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,68型の13種を検出する。
【陽性を示す疾患】
ヒトパピローマウイルス感染症
関連疾患
B07.2:ヒトパピローマウイルス感染症 → B00-B09:皮膚粘膜系のウイルス感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.