WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 最低希釈倍率 | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
03048 |
麻疹 IgG《EIA》measles virus5F431-1431-023-023 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
EIA | 陰性(-) |
200 D012 44 免疫 |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
03048 |
麻疹 IgG《EIA》measles virus5F431-1431-023-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
陰性(-) |
200 D012 44 免疫 |
3~5日 |
備考
基準
- 判定保留2.0~3.9
陽性4.0 以上
診療報酬
- 保険名称:感染症免疫学的検査/グロブリンクラス別ウイルス抗体価(1項目当たり)
- 実施料:200
- 診療報酬区分:D012 44
- 判断料区分:免疫学的検査
同一検体についてグロブリンクラス別ウイルス抗体価の測定を行った場合は、2項目を限度として算定できます。
同一ウイルスについて「IgG抗体」、「IgM抗体」を併せて実施した場合は、いずれか一方のみ算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
厚生省監修: 微生物検査必携 ウイルス・リケッチア検査(第3版第Ⅰ分冊), 48, 日本公衆衛生協会, 東京, 1987.
検査項目解説
臨床的意義
はしかの原因ウイルスである。急性感染の診断にはHI法かEIA-IgMが有用である。
麻疹ウイルスは、一般にはしかといわれる疾患の起因ウイルスであり、パラミクソウイルス群に属するRNAウイルスである。1954年にはじめて分離された。
空気感染、飛沫感染、接触感染と様々な感染経路で伝播し、鼻、眼、上気道などの組織に感染したウイルスはそこで増殖し、種々の組織に到達した後、そこでさらに増殖する。その後ウイルス血症を起こした後、感染リンパ球が全身に運ばれて上肢に発疹が起こり全身に広がる。潜伏期は約10日間で臨床症状は風疹と似ているが、麻疹の場合は前駆期に口腔粘膜にKoplik斑といわれる塩つぶを撒いたような斑点を認める。発熱ののち皮膚に発疹が現れ、徐々に消失する。
幼児期に感染し、終生免疫を獲得するが、ごくまれに感染数年後にスローウイルス感染症として亜急性硬化性全脳炎(SSPE)を発症することがある。2007年に本邦で流行があり問題になった。麻疹の検査診断方法は厚生労働省より示されており、麻疹と臨床診断をした場合は、診断後すぐに(7日以内)EDTA加血液、咽頭ぬぐい液と尿検体を保健所を通じて地方衛生検査所に送付するとともに、医療機関では発疹出現後4~28日以内にEIA法IgM抗体の測定が求められている。
【陽性を示す疾患】
亜急性硬化性全脳炎,麻疹
関連疾患
B05.9.2:麻疹 → B00-B09:皮膚粘膜系のウイルス感染症
A81.1.1:亜急性硬化性全脳炎 → A80-A89:中枢神経系のウイルス感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.