WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
03151 |
尿素呼気試験 《IR》 |
複数検体
|
指定容器 32 |
常温 |
IR(赤外吸収スペクトロメトリー) | ‰ 2.5 未満 |
70 D023-2 2 微生 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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03151 |
尿素呼気試験 《IR》 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
複数検体
|
指定容器 32 |
常温 |
IR(赤外吸収スペクトロメトリー) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
‰ 2.5 未満 |
70 D023-2 2 微生 |
2~3日 |
備考
項目
- 除菌判定は、除菌終了後4週以降にご提出ください。
- チャート参照:「尿素呼気試験」実施手順
検体
- 尿素服用前および服用後20分の呼気をそれぞれ採取し、必ずペアにしてご提出ください。
容器
- 提出容器として用いる呼気採取バッグは市販品(大塚製薬株式会社製)です。貴施設にてあらかじめご購入の上、ご提出ください。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:その他の微生物学的検査/尿素呼気試験(UBT)
- 実施料:70
- 診療報酬区分:D023-2 2
- 判断料区分:微生物学的検査
ヘリコバクター・ピロリ感染診断の保険診療上の取扱いについては「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱いについて」(平成12年10月31日保険発第180号)に則して行う必要があります。
チャート
容器
容器番号32:呼気採取バッグ
- 採取量: 各250mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 尿素呼気試験《IR》
参考文献
Ohara, S. et al.: Hericobacter 3, 49, 1998.
検査項目解説
臨床的意義
胃十二指腸潰瘍の起因菌であるヘリコバクター・ピロリ菌の感染を、呼気中の成分から診断する検査である。
ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori:Hp)は、1983年にオーストラリアのWarrenとMarshallにより発見された細菌で、かつてはキャンピロバクター・ピロリ(Campylobacter pylori)とよばれていた。オキシダーゼ陽性で微好気性のグラム陰性桿菌、形状が螺旋状に湾曲しているのでこの名称が付けられた。
胃内はpH1~2であり、普通の細菌にとって非常に住みにくい環境である。このため、Hpは強力なウレアーゼを産生し、自らアンモニアを作ることにより周囲の胃酸を中和して、主に胃粘液内や被蓋上皮細胞に棲息している。このウレアーゼ活性を利用してHpを検出する検査が尿素呼気試験である。
Hpに感染していない場合や、菌が死滅した場合やウレアーゼ活性を失った場合は、13C標識尿素は分解されないため、呼気の13CO2含量も増加しない。
尿素呼気試験は、感度、特異性において、抗体価測定より優れ、内視鏡による胃粘膜採取に匹敵する精度を持っている。内服と呼気排出という簡便で非侵襲的な検査法であり、Hp感染の診断や除菌効果の判定に優れた検査ということができる。
【高値を示す疾患】
ヘリコバクター・ピロリ感染症,胃十二指腸潰瘍
関連疾患
B98.0.1:ヘリコバクター・ピロリ感染症 → B95-B98:ヘリコバクター・ピロリ感染症
K27.9.2:胃十二指腸潰瘍 → K20-K31:食道・胃・十二指腸の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.