WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

12885

百日咳菌・パラ百日咳菌核酸同定genetic detection, Bordetella pertussis

6B638-0000-064-851

単独検体開栓厳禁

咽頭・鼻咽頭ぬぐい液

指定容器 

55

 

-20℃以下

QProbe法

百日咳菌 検出せず
パラ百日咳菌 検出せず

360

D023 13

微生

2~4日

項目
コード
検査項目

12885

百日咳菌・パラ百日咳菌核酸同定genetic detection, Bordetella pertussis

6B638-0000-064-851

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体開栓厳禁

咽頭・鼻咽頭ぬぐい液

指定容器 

55

 

-20℃以下

QProbe法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

百日咳菌 検出せず
パラ百日咳菌 検出せず

360

D023 13

微生

2~4日

備考

検体

  • 必ず遺伝子検査の専用検体としてご提出ください。
  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。

容器

  • 咽頭・鼻咽頭ぬぐい液は、滅菌プラスチック軸の綿棒で拭い、綿棒を指定容器(容器番号55)に入れてご提出ください。

診療報酬

  • 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/百日咳菌・パラ百日咳菌核酸同時検出
  • 実施料:360
  • 診療報酬区分:D023 13
  • 判断料区分:微生物学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「13」の百日咳菌・パラ百日咳菌核酸同時検出は、関連学会が定めるガイドラインの百日咳診断基準における臨床判断例の定義を満たす患者に対して、PCR法により測定した場合に算定できる。

関連学会が定めるガイドラインの百日咳診断基準における臨床判断例の定義を満たす患者に対して測定した場合に算定できます。

容器

容器番号55:感染症遺伝子増幅検査用容器

  • 容量: 15mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 結核菌群核酸同定,
    MAC核酸同定

検査項目解説

臨床的意義

百日咳菌およびパラ百日咳菌のDNAを同定する検査で、他の呼吸器疾患との鑑別や百日咳菌の感染を診断することが可能である。

 百日咳(pertussis,whooping cough)は、世界的にみられる痙咳発作を特徴とする急性気道感染症である。百日咳は、百日咳菌の感染により発症するが、一部はパラ百日咳菌の感染により発症する。パラ百日咳菌は、百日咳菌と比較して感染症の症状が軽いとされているが、基本的な病態は同様である。WHOの発表によると、世界の百日咳患者数は年間2,000万~4,000万人で、その約90 %は発展途上国の小児であり、年間死亡数は約20万~40万人と推定されている。

 他の感染症とは違い、百日咳に関しては経胎盤移行抗体が期待できないため、乳児期早期から罹患し、1歳以下の乳児、ことに生後6カ月以下では死に至る危険性が高い疾患である。このため迅速な確定診断と早期の治療が求められている。

 本邦では1970年代にDPT3種混合ワクチンの普及とともに患者数は激減し、世界で最も罹患率の低い国の1つとなった。しかし、副反応発生が問題となり、ワクチンの接種率は低下し、それとともに患者数も増加に転じた。その後、副反応の少ない新たなDPT3種混合ワクチンが開発され、1980年代より患者数は再び減少している。

 感染症の確定診断は菌の同定をすることだが、百日咳菌は培養が非常に難しく、症状の出る痙咳期に入ると検出されにくくなるため、実際には菌の分離同定は困難になる。培養法での陽性率は低いために確定診断できない症例も少なくはない。

 本検査は、QProbe法により、百日咳菌およびパラ百日咳菌のDNAを同定し、他の呼吸器疾患との鑑別や百日咳菌の感染を診断することが可能である。

【陽性を示す疾患】

百日咳

関連疾患

A37.9.1:百日咳 A30-A49:細菌性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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